方言の味

富士山_convert_20120706104053


 若者言葉とか流行語と違って、その地方、その地方に伝わって来た方言には、言うに言われぬ味がある。一方で、難解なものもあれば、それぞれの聴く立場、立場で違和感を覚えるものもある。しゃべる側、話す側に立てば、それが全くの自然であり、心地良いのだ。




 方言を大きく分ければ、関西弁と東北弁が代表格? むろん、方言の分類は、そんな単純なものではなく、その地方、地方でみんな違う。一口に関西弁と言っても大阪弁もあれば、京都弁もある。神戸に行けば、また違う。大阪と東京に挟まれた名古屋には、これまた、れっきとした名古屋弁・河内弁がある。東北弁と言ったって福島弁もあれば、青森や秋田、山形…。微妙どころか大きく違うのである。標準語と言われる東京は、その集積地。




 山梨は、もちろん甲州弁。山梨は時に関東という枠組みに組み入れられたり、中部という枠組みにされてり…。そんなことはともかく。長野、山梨、静岡には「な・や・し言葉」と言って、共通の方言・イントネーションがある。「な・や・し言葉」とは、長野、山梨、静岡の頭文字を取ったもので、「すら言葉」、「じゃん言葉」が、その代表格。


富士山2_convert_20120706104635


 例えば、「そうずら」は「そうでしょう」、「行くじゃん」は「行きましょう」。体系的に言うなら「ずら」は、いわば念押し的な要素が多く、「じゃん」は、行動を促すような場合に、よく使う。今では若者たちの間で全国広く使われ、その意味合いも幅を持つようになって来ている。ただ、若い人たちは方言を使わなくなった。背景にはマスメディアがある。




 「な、や、し言葉」は、長野、山梨、静岡三県の交流が源と言えないだろうか。むろん、そこには地理的な要素があって、その交流という観点に立てば、「な、や、し」の中間「や」、つまり山梨が双方への架け橋になった、と見るのが自然のような気がする。交流とは物を媒介とした人の交流を意味する。




 日本列島、東西に細長い国だから、国土面積の割には東と西の距離があるし、その上、国土の70%近くが山林原野。山で生活圏が遮断されていたので、今のように交通網や情報網が乏しかった時代は、なおのこと、その土地、その土地の方言だって育ったはずだ。一口に方言と言っても、言葉自体の違いばかりでなく、《なまり》は、言葉の中身の省略だってある。




 そればかりではない。朝鮮半島など近隣国との人の交流がもたらした言葉もあるだろうし、鹿児島弁のように藩(薩摩)政策?によって生まれたものもある。もう50年も前の話だが、学生時代、鹿児島は指宿出身の友がいた。その男が郷里の友達と電話しているのを耳にして、まるで、どことも知れない外国語を聴いているような不思議な気分になった思い出がある。全くチンプンカンプン。藩政策が、それだけで理解出来たような気がした。




 「方言、結構じゃあないか」と思っている私なんか、普段、方言丸出し。仲間からは、「甲州弁は言葉が荒い」と、よく言われる。これに対して、同じ方言と言っても京都弁は、何故か綺麗で、耳障りもいい。女性がしゃべると、何とも言えない「色気」すら感ずるのだ。ところが「荒っぽい言葉」に慣れた私から見れば、男性の京都弁はいただけない。(次回へ)




.ブログランキングに参加中です。  
 ↓クリック いただけると励みになります。

人気ブログランキング【ブログの殿堂】

ありがとうございました!


スポンサーサイト

comment

管理者にだけメッセージを送る

こんばんは

私も母方が山梨の出なので話し言葉に甲州弁が時々出ます。
「行かざあ」とか「ぶちゃっちめえし」とかw。確かに甲州弁は荒いですね、特に私のは北巨摩方面の言葉が入っているので余計荒いです。でも、どこのおくに言葉でも私は好きですね。その土地土地の雰囲気が伝わってきますからね~。
しかし私の夫は方言大嫌いで私が甲州弁を話すと「方言禁止!」と言います。なんでか知りませんが純粋な東京生まれで方言話せないからのやっかみか?
そういう言われ方ってあまり気分のいいものではないですが…(-_-;)。

方言は地方の匂い?

 方言の受け止め方は人さまざま。見張り員さんのご主人のように、生粋の「東京人」の場合、おっしゃる気持ちは分かるような気がします。
 それにしてもお母さんのご出身地とはいえ、「行かざあ」とか「ぶちゃちめえし」などという甲州弁、よく覚えていますね。脱帽です。
 方言の良さは、その地方ならでの《味》があることではないでしょうか。人との出会いにも、言い知れない印象も残ります。
ランキング参加中です!
人気ブログランキング【ブログの殿堂】
おきてがみ
プロフィール

やまびこ

Author:やまびこ
 悠々自適とは行きませんが、職場を離れた後は農業見習いで頑張っています。傍ら、人権擁護委員の活動やロータリー、ユネスコの活動などボランティアも。農業は見習いとはいえ、なす、キュウリ、トマト、ジャガイモ、何でもOK。見よう見まね、植木の剪定も。でも高い所が怖くなりました。
 ブログは身近に見たもの、感じたものをエッセイ風に綴っています。

最新記事
カテゴリ
最新コメント
FC2カウンター
ブログ成分解析
ブログランキングならblogram
検索フォーム
月別アーカイブ
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

全国からアクセスありがとう!

ジオターゲティング
最新トラックバック
アルバム
リンク
忍者ツール
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
RSSリンクの表示
FC2ブログジャンキー

「アクセス数が全然伸びない…」そんな悩みをブログジャンキーが解決します!