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人権擁護委員とデジカメ

フィルム一眼レフ

 仕事柄いつもカメラを持ち歩いた。と言っても、もう50年も前のことである。ペンタックス、ニコン。いずれも一眼レフだ。比較的ボデイが軽く、シャッター音が心地よいペンタックス。一方、ニコンはボディが重いがレンズの切れがよく、好きなカメラだった。




 もちろん、モータードライブなんて優れものではなかった。当時はフラッシュも重い装着式のもので、これをセットにすると肩にずっしりと来た。疲れた時など、その重さが気になって、捨ててしまいたいような思いをしたことさえある。このカメラ、今も押入れの隅かどこかにカビだらけ、ホコリだらけになって転がっているだろう。



 「このカメラ、お前にやるよ」。もう、だいぶ前になるが、娘に、そう言ったら全くすげなく、こうだ。

 「お父さん、今時、こんなカメラ遣う人、誰もいないよ」


 「バカ、このカメラ、替えレンズも入れれば30万円近くもしたんだぞ」


 こんなたわいもない何十年か前の会話が、ついこの間のような気がする。



 かつて外国でカメラを肩に歩く観光客は日本人の象徴でもあった時代がある。ところが、いつの間にかカメラがポケットに入ってしまった。デジカメの普及は観光客のスタイルなんて笑い話ではなく、大手のフィルムメーカーまでぶっ飛ばした。それどころか、その機能が当たり前のようにケイタイにまで入り込んで、さらに進化しようとしている。




 ケイタイも含めてポケットに入ってしまうのだから確かに便利だ。それどころか、距離も露出もみんな人間がやらねばならなかった昔のカメラと違って、逆光ででも撮らない限り、絶対に失敗はない。性能は抜群である。習慣とは恐ろしい。今でも一眼レフと同じように片目を瞑って、デジカメを覗いてしまう自分に苦笑いすることがしばしばだ。だからか、どうもデジカメは好きになれない。




 しかし、このブログを始めてからというもの、そうばかりも言っていられなくなった。娘のデジカメを借りては持ち歩いたこともある。こんな時、人権擁護委員による特別相談の後、お茶をご一緒した同じ人権擁護委員の方に高性能のデジカメを頂いた。この方は高校、大学の先輩で、今は弁護士。お茶を飲みながら「うちの事務所の職員が今日、買ってきたばかり」というカメラを「へえ~、いいカメラですねえ」と言いながら手にとって見ていたら「あなたには世話になった。気に入ったのだったら差し上げますよ」。惜しげもなく、ポーンと「先着40名限定で4万円近くした」カメラをくれたのである。その後、ケイタイで事務所に連絡「今日のカメラ、もう一台買って来てよ」と命じている姿にただただ恐縮した。

finepix.jpg

 確かに切れがいい。腕さえ良ければもっといい写真が撮れたはずだが、こればかりは・・。私のブログは文字日記だから写真など、とも言っていられない。お読みいただくためには、少なからず、ビジュアルにご覧頂く工夫を惜しんではいけないと思っている。


 
花1  花2 花3



 それが気前よくデジカメを頂いた人へのお礼でもあることは無論である。




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朝顔の大輪

朝顔2


 朝顔、昼顔、夕顔。これに「寝顔」を付けくわえると、一転、無粋になってしまうのだが、ここで取り上げたいのは粋な朝顔の花。今から1,100年以上も前の奈良時代に中国から遣唐使によってわが国に伝えられたという朝顔は、庶民の間で大きなブームを巻き起こした江戸時代に品種改良が進み、観賞用植物に変わったのだそうだ。


朝顔  



浮世絵にもいっぱい描かれているから、朝顔は下町の夏をいや応なく連想させてくれる。その朝顔が、今、我が家の庭先で見事な大輪をいくつも咲かせている。「いい品種の朝顔だから植えてみて」と、近所の人がくれた園芸用のポットに植えつけたものだ。直径10~11cmもある大輪は赤もあれば青もある。これまでもさまざまの朝顔を見てきたがこんな見事なものにお目にかかったことはない。


朝顔2  


 持って来てくれた人が「いい品種」と言うだけあって、改良品種であることは十分に理解できる。だが、作り方を明らかに失敗。園芸用のポットから大きな鉢に植え替え、ツルを這わせる棒を2本立て、横棒も渡すなど工夫したまではよかったが、縦の棒が短過ぎたのである。分かっているようで分かっていない。無知とは恐ろしいものだ。朝顔のツルはグングン空に向かって伸びるのだが、途中で支えを失うから、下に落ちるしかない。




 ツルは折り返した途中でくちゃくちゃになるばかりか、地に落ちたツルは土の上をどんどん這うのである。その勢いは逞しい。一面が瞬く間にツルだらけになる。そこでは決して花を付けない。空中でなければ花を咲かせない植物なのだろうか。


朝顔3



 この朝顔とは別に、ぶどう園の周りでいっぱい野生の朝顔が咲く。花の大きさ、美しさは比べものにならないが、これも逞しさでは負けない。支線を伝わってぶどう棚にどんどん這い上がるのである。在来種ではない。恐らく、肥料に混じって外国からやってきたものだろうが、繁殖力は強く、自然に落ちた種は来年、何十倍にもなって生えてくる。一般雑草用の除草剤では枯れない。




 昼顔や夕顔も同じだ。野生とか、観賞用を問わず、私達の身の回りには見慣れない植物がいっぱい。花好きの女房がやたらに買ってくる鉢植えや土に下ろす花を見ても、およそ日本のものとは思えない、名前すら分からないものばかりだ。畑や道端の雑草だって「こんなもの、あったっけ」と、思うものがいっぱいだ。タンポポなどは、在来種は完全と言っていいほど駆逐され、葉っぱがギザギザした逞しい外来種に変わった。みんな肥料や飼料が媒介しているのだろう。


庭の花



 朝顔は東京の下町の夏を連想させる。爽やかな花をポツンポツンと飛ばした朝顔の緑で涼をとる庶民ののどかな暮らしを髣髴とさせてくれる。一方、朝顔は「源氏物語」の五十四帖の巻きの一つに登場する。もっとも花ではなく、作中人物だが、その朝顔は源氏に好意を抱くのである。



 失敗作とはいえ、立派な大輪をつけた我が家の朝顔。花が終わったら種を取り、欲しい人に分けてあげたいと思ったのだが,実はこの朝顔、種を付けない。霜が降りる11月初旬まで花を付けているのも特徴だ。朝顔の季節ももう終わりに向かう。





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趣味のキルト展

キルト1


 へえ~、と思うことがある。玄人はだしという言葉があるが、趣味で始めたことが、やがてプロ顔負けの技を、いとも簡単にやってのけることがしばしばある。もちろん、私のような盆暗には望むべくもないが、そこには人知れない、それへの興味というか執着と努力があることだけは確か。それがまた、技術や奥行きを深めてゆくのだろう。




 先日、甲府市内の総合市民会館でご婦人たちの趣味のグループが開いたキルト展を見せていただいた。普段なら私ごときの野暮天が覗く所ではないが、麻雀仲間でもある高校時代の同級生の奥さんの作品発表とあって喜んで足を運んだ。そこには所狭しと、メンバーの作品が並んでいた。


キルト2



 まさに、へえ~、である。キルトはアメリカやメキシコ、スペインなどの専門店やお土産物屋さんで何度も見たことはあるが、そこで見た≪商品≫と優るとも劣らない作品がずらり。グループの作品発表の場なので作品の脇には出展者の名前が。野暮天の私をいざなってくれたご婦人は同級生の奥さんだから、言わずもがな60歳を超している。


キルト4


 普段は日本一の葡萄の産地・山梨県勝沼町で一丁五反もの葡萄園を栽培するご主人を支え、一年を通しての果樹園の仕事と、シーズンには直売所で観光バスやマイカーでやって来るぶどう狩りのお客さんを見事にさばいてみせる。文字通り内助の功を発揮するのだ。私と同じように、どちらかといえば麻雀しか取り得のないご主人とは、ここから先が違う。




 忙しい畑仕事の合間を縫ってキルトの趣味グループで頑張っているのだ。何年ぐらい続けているかは定かではないが、2年や3年ではないことだけは確かだ。このご婦人、そればかりではない。書道は師についてもう何十年と習い、今では師範格の腕前。毛筆でも硬筆でも、それは見事な字を書く。ご主人はお酒を飲まないのだが、私達、男どもが麻雀や酒に現を抜かしている間に、さまざまな趣味と取り組み、力をつけているのだ。同じ麻雀仲間に限ってみても、定年でその職を後進に譲った元特定郵便局長夫人はピアノの先生、清涼飲料の販売会社を営むオーナー夫人は日本舞踊の師匠。いずれも趣味の域を超えている


キルト3


 キルト展の会場には男性客は珍しい。そんな中で私のような野暮天がもう一人。




 「やあ~、お久しぶり。あなだも義理のお付き合い?」。




 「そうですよ。女房の下働き。小間使いみたいなものですよ」。



 調子に乗って野暮天などとは失礼千万だが、この方は私がサラリーマン現役時代お付き合いをさせて頂いた電力会社の幹部で、実はこのキルト展の主催者、つまり先生のご主人だった。「かみさんの意向を聞いて作品の額を用意したり、展示作業を手伝ったり。いわば小遣さんです」。そのお人柄だろうか、まんざらでもなさそうにニコニコしながら話してくれた。



キルト5


 キルトはヨーロッパの寒冷地で保温着として生まれた。布地の有効利用のために余り布を繋いで作ったのが始まりだという。日本では、この展示会のように多色の布を縫い合わせたパッチワークキルトが主流だそうだ。その織り成す変化は無粋者でも見ていて楽しい。




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釣りキチの季節

鮎_convert_20110613213259


 6月の声とともに山梨県地方でも早い所は鮎釣りが解禁となった。太公望には待ちわびたシーズン到来というところだろう。同じ≪釣りキチ≫でも、それはさまざまのようで、鮎釣りしかやらない人もいれば、海釣り専門派やヤマメや岩魚など渓流釣り専門の人もいる。何故か何でもやるという人は少ないのだそうで、いつの間にかそのいずれか一つの方向に絞られていくのだという。





 前にも書いたことがある高校時代の同級生の≪釣りキチ≫さんは、海釣りもやれば渓流釣りもやった。元々秀才タイプだが、へそ曲がりなところがあって昇任試験を受けようとせず、山梨県警時代を名うてのデカ(刑事)で通した。バンカラな性格に緻密さも備えているから、まさにデカにはうってつけ。



 「落としの〇さん」として名をはせもした。退官に近い晩年、「手口」も担当したから犯罪者心理にも詳しい。犯罪者の心理を斟酌し、それと真正面から向き合うデカの仕事。渓流に獰猛な山女や岩魚を追う、この「釣りキチ」さんの気持ちがなんとなく分かるような気がする。


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 現役時代からの「釣りキチ」は、退職後も。一足早く«あの世»に行って久しいが、元気な頃は何処から何処まで山女や岩魚を追っかけては渓流から渓流へと飛び歩いた。自らが住む山梨県は言うまでもなく、お隣の長野県や岐阜県、新潟や富山県にも足を伸ばす。自分の足で歩くので、地図には滅法詳しい。山深い渓流に入り込んで行くのだから、幹線道路ばかりでなく、各地の林道、地図にもない山道まで知っていた。



 クマやイノシシ、サルにもちょいちょい出っくわす。時には何百㌔もありそうなツキノワグマに目の前で仁王立ちされ、度肝を抜かれたこともあるという。元来、肝っ玉が据わったこの男でも「真っ青になった」。「釣りキチ」は、単なる「釣りキチ」にとどまらず、それに関連して遭遇する、どんなことにも知恵を生み出していくらしい。




 デカと犯人の心理戦と同じように、一端でも弱みを見せたら負け。体の大きさだけではない。咄嗟に逃げ出さずに、対峙することが大事だそうだ。虚勢でもいい。「いくら柄が大きくてもクマだって相手の人間が怖いんだよ」。そんなことを話してくれたことがある。目指す山女や岩魚は、もっと神経質で敏感な魚。無神経に足音を立てたり、人影を見せたら≪戦≫は負けだと言っていた。そんな釣りキチが懐かしい。あの世でも釣りをやっているのだろうか…。 


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 多くの「釣りキチ」が凝るように、この男も竿など釣り道具には、ちょっとうるさいらしい。釣り道具と一口に言っても竿や仕掛けばかりではない。服装も含めてだ。毎月13日、無尽会名目で同級生が集まっては飲み会を開くのだが、「今日、ここに来る途中で買ってきたんだよ」と、立派なウエットスーツを見せてくれたことがある。長靴から連動、胸まである防水処理のスーツのお値段は3万円近いとか。





 同じハンターでも鉄砲撃ちと呼ばれる獣ハンターは、チームプレイ型。しかし、釣りハンター、とりわけ渓流派は単独型が多いのだそうだ。




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キルト1


 へえ~、と思うことがある。玄人はだしという言葉があるが、趣味で始めたことが、やがてプロ顔負けの技を、いとも簡単にやってのけることがしばしばある。もちろん、私のような盆暗には望むべくもないが、そこには人知れない、それへの興味というか執着と努力があることだけは確か。それがまた、技術や奥行きを深めてゆくのだろう。




 先日、甲府市内の総合市民会館でご婦人たちの趣味のグループが開いたキルト展を見せていただいた。普段なら私ごときの野暮天が覗く所ではないが、麻雀仲間でもある高校時代の同級生の奥さんの作品発表とあって喜んで足を運んだ。そこには所狭しと、メンバーの作品が並んでいた。


キルト2



 まさに、へえ~、である。キルトはアメリカやメキシコ、スペインなどの専門店やお土産物屋さんで何度も見たことはあるが、そこで見た≪商品≫と優るとも劣らない作品がずらり。グループの作品発表の場なので作品の脇には出展者の名前が。野暮天の私をいざなってくれたご婦人は同級生の奥さんだから、言わずもがな60歳を超している。


キルト4


 普段は日本一の葡萄の産地・山梨県勝沼町で一丁五反もの葡萄園を栽培するご主人を支え、一年を通しての果樹園の仕事と、シーズンには直売所で観光バスやマイカーでやって来るぶどう狩りのお客さんを見事にさばいてみせる。文字通り内助の功を発揮するのだ。私と同じように、どちらかといえば麻雀しか取り得のないご主人とは、ここから先が違う。




 忙しい畑仕事の合間を縫ってキルトの趣味グループで頑張っているのだ。何年ぐらい続けているかは定かではないが、2年や3年ではないことだけは確かだ。このご婦人、そればかりではない。書道は師についてもう何十年と習い、今では師範格の腕前。毛筆でも硬筆でも、それは見事な字を書く。ご主人はお酒を飲まないのだが、私達、男どもが麻雀や酒に現を抜かしている間に、さまざまな趣味と取り組み、力をつけているのだ。同じ麻雀仲間に限ってみても、定年でその職を後進に譲った元特定郵便局長夫人はピアノの先生、清涼飲料の販売会社を営むオーナー夫人は日本舞踊の師匠。いずれも趣味の域を超えている


キルト3


 キルト展の会場には男性客は珍しい。そんな中で私のような野暮天がもう一人。




 「やあ~、お久しぶり。あなだも義理のお付き合い?」。




 「そうですよ。女房の下働き。小間使いみたいなものですよ」。



 調子に乗って野暮天などとは失礼千万だが、この方は私がサラリーマン現役時代お付き合いをさせて頂いた電力会社の幹部で、実はこのキルト展の主催者、つまり先生のご主人だった。「かみさんの意向を聞いて作品の額を用意したり、展示作業を手伝ったり。いわば小遣さんです」。そのお人柄だろうか、まんざらでもなさそうにニコニコしながら話してくれた。



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 キルトはヨーロッパの寒冷地で保温着として生まれた。布地の有効利用のために余り布を繋いで作ったのが始まりだという。日本では、この展示会のように多色の布を縫い合わせたパッチワークキルトが主流だそうだ。その織り成す変化は無粋者でも見ていて楽しい。




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おきてがみ
プロフィール

やまびこ

Author:やまびこ
 悠々自適とは行きませんが、職場を離れた後は農業見習いで頑張っています。傍ら、人権擁護委員の活動やロータリー、ユネスコの活動などボランティアも。農業は見習いとはいえ、なす、キュウリ、トマト、ジャガイモ、何でもOK。見よう見まね、植木の剪定も。でも高い所が怖くなりました。
 ブログは身近に見たもの、感じたものをエッセイ風に綴っています。

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