自衛隊と救援活動

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 4月から5月にかけて各種団体にとっては、新年度の定時総会の季節。私が所属、役員の末席を汚させていただいている山梨市自衛隊協力会も大型連休の狭間を利用して総会を開いた。むろん、前年度の収支決算や新年度の事業・予算計画の審議が中心だ。地元市長や市議会議長、自衛隊山梨県地方協力本部の幹部ら何人かの来賓も姿を見せる。




 会の主催者である会長は、冒頭の挨拶で、被災者にとって世に言う大型連休どころではない熊本大震災に触れ、「私の個人的な愚痴としてお聞きを頂きたい」と前置きしながら、こんなことを言った。




 「苦難を強いられている被災者のみなさんに心を寄せ、熊本を中心とした地域の一日も早い復旧、復興を願わずにいられません。その災害現場で、自衛隊は大量動員して、行方不明者の捜索や給水、道路補強などインフラの復旧に頑張っています。そのご苦労に感謝することは、むろんですが、マスコミに、その下向きなご苦労ぶりが、それほど取り上げられないことが残念です。地元の警察や消防などの取り組みとは、およそ違います」




 もちろん、自衛隊の救援、救済活動がマスコミで取り上げられていないわけではない。この会長さんが言いたかったのは、そんなことではなく、我が国に於ける自衛隊の立ち位置、言い換えれば、受け止め方の複雑さだろう。マスコミ報道に現れる陰に陽にのスタンスに疑問を呈したのではないか。


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 総会が開かれた翌日5月3日は憲法記念日。日本国憲法が制定されて69年。折しも安倍政権は、安保関連法を成立させ、これを巡る国民世論は、かしましい。反対派は「戦争法」と決めつけ、プラカードを掲げてデモ行進も。これに対して、政府は、国民の生命、財産を守るための必要措置という。こんな論議や対立は、私達は日常のマスコミ報道を通じて知る他はない。




 換言すれば、新聞やテレビを中心としたマスコミの報道いかんによって私達、市井の人間は、右にも左にも、どっちだって行ってしまうのである。こんな断定的な言い方をしたら叱られる。「多くは」と、言った方がいい。兎に角、マスコミの報道は、国民の意思決定に少なからず影響を及ぼし、行動をも促していく。怖い存在だ。




 例えば、大型連休中、テレビや新聞が行楽のスポットや賑わいを紹介すれば、それを見た人達は少なからずアクションを起こすのだ。反対にマイナス志向の表現をされたら人の足を止める。それが証拠に熊本大震災は、九州全域の行楽客の足を止めているという。その影響は、観光業に携わる人達に留まらず、あらゆる分野の経済活動に及んでいるだろう。




 「日本人は」と言ったら、また叱られるかも知れないので「私なんか」と置き換えるが、学者とか「専門家」と言われる人達の意見に影響されやすい。常套手段のように新聞やテレビは、そうした方々を登場させる。そこに意図的なものがあったら…。学者や専門家と言われる人達の意見、考え方だってマチマチなのだ。自衛隊を中心に置いた安保関連法のマスコミ報道の有り様に会長さんは、言外に疑問を呈したのかも知れない。




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船上の出稼ぎ

自衛隊1


 ハワイ諸島めぐりのクルージングがきっかけで、船に乗るのが癖になったのか、昨年は海上自衛隊の体験航海に応募、横須賀や清水に飛んで、護衛艦に乗った。水平線に向かってすべるように進む船での航行はいかにもダイナミックで、気持ちがいい。体験航海だから操舵室や船橋(ブリッジ)にも入れてくれる。「面舵いっぱーい」。海上らしいスマートな白の制服に身を包んだ自衛官が双眼鏡をのぞきながら前方を確認し、操舵室に運行指示を出している。肩と胸には階級章がついていて、それぞれの立場が一目で分かるようになっている。


自衛隊2


 面舵とは右旋回、これに対して取り舵は左旋回のことを言う。「いっぱーい」は30度のことをいうのだそうだ。つまり、船は左右30度の旋回が限度ということか。護衛艦は昔の駆逐艦。自衛隊は「駆逐」という言葉を避けているのだろうか。戦艦も客船も多くはタグボートを使って接岸したり、離岸する。しかし最近ではこのタグボートを使わすにすむ機能を備えた船が増えているのだそうだ。



自衛隊3


 護衛艦と客船は目的が異なるから、もちろん見た目も中身も違う。性能は別にして、双方ともレーダーを積載、船橋や操舵室もほぼ同じだろう。当然のことながら根本的に違うのはミサイルなどの搭載。外観の色も違う。客船が極めてカラフルなのに対して護衛艦は相手の視界から見えにくいメタリック色だ。呼称は異なるが、客船でもキャプテン(艦長)以下、幹部は肩、または胸に階級章を付けていて、担当別のクルーの指揮を執っている。


自衛隊5


 例えばレストラン。クルーは幾つかのレストランを日替わりで担当しているようで、あっちこっちで同じ顔ぶれに出っくわして顔馴染みになったりもした。そのクルーばかりでなく、全艦の乗務員に言えることだが、白人より東南アジア人が多いように見えた。主にタイ、マレーシア、フィリピン人のようで、中には黒人もいた。


 日本で言うバイキング方式の大衆レストランはともかく、テーブルに高級ワインやシャンペンを並べ、個々にメニューを渡し、前菜からメーンデッシュ、デザートまでオーダーを取るレストランで、もたもたする私たちに「ジャパニーズ?」と声をかけてきた。「イエス」とこたえると「おげんきですか?」「こんにちは」と、愛想よく片言の日本語で返してくる。グアムの出身だというその男はそのクルーのチーフで、数年前、東京のホテルで接客の研修を受けたという。「研修ではなく、一度は日本に行きたい」とも。


 東南アジア系のクルーといえば、ハワイの行き帰りの飛行機の中でも同じような現象を見た。日航機だったが、かつてはスチュワーデスといった客室乗務員のほとんどがタイ人だった。この人たちをリードする日本人のアテンダントに内緒で聞いてみたら、日航では10年ぐらい前からタイ人女性を採用しているのだそうで、さらにフリピン女性の採用を検討しているという。東南アジア系の採用は何れも人件費削減策に他ならない。ことの良し悪しは別に日本を除く東南アジア人の≪出稼ぎ≫範囲はあっちこっちに広がっている。そのみんなが、それぞれ夢を持って頑張っているのである。


海

自衛隊4




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大空への夢ブルーインパルス(再)

航空祭3


 本格的な秋空とはいえないまでも、浜松の空は青かった。航空自衛隊の浜松基地滑走路を次々と飛び立つ6機のブルーインパルスは大空で編隊を組んで、さまざまな曲芸飛行を繰り広げる。地上で空を見上げる観衆は、どよめきにも似た歓声を上げ、その一方では、機関銃のように切られるカメラのシャッター音が。


航空祭2  


 この秋、静岡県の航空自衛隊浜松基地で開かれた航空祭のハイライトである。広大な敷地の一画に設けられた広いスペースの見学者ゾーンには、さまざまな機種の戦闘機パトリオットミサイルが展示され、大きな格納庫では航空機への体験搭乗サービスも。南北の玄関口からの通路、また航空管制塔や格納庫、それに研修棟などの管理施設に繋がる道路には焼きそばや、たこ焼き、お弁当などの屋台、それに航空自衛隊グッツの販売コーナーがずらりと並び、お祭りムードもいっぱい。航空ショーが始まる午前9時には見学者ゾーンは数万人の観客で埋まった。


体験登場サービス  
体験搭乗サービス


 目の前のかなり離れた滑走路から発進して行く訓練用の戦闘機。大空で、縦横無尽に展開する編隊飛行の爆音はけたたましい。その下では大型ヘリ2機を使って地上からの人命救助のデモンストレーションも。前座とも言えるショーの数々が終わると、ブルーインパルスのアクロバット飛行だ。


 ロープで区切られた観客席の目の前には、一番機から六番機が給油車をはさんで、一定間隔で並んでいる。午後1時ちょっと前、ブルーの上下つなぎの制服、純白のネッカチーフ姿のパイロット、つまり、ブルーインパルスのメンバーが登場すると、観客席は拍手喝采。一緒に行った女房も無心になって拍手していた。航空機の脇には3人一組の整備士ら補助者が整列。場内アナウンスはメンバーを次々紹介していく。


航空祭4

 いずれも、2~3等空佐、1~3等空尉の将校クラスのベテラン達だ。給油や整備士の点検の後、これから大空に「夢と感動」を描くアクロバットチーム「ブルーインパルス」の搭乗機が観客席の前をすべるように滑走路に向かう。一番機を先頭に最初が3機、その後を3機が相次いで追う。メーンイベントの開幕だ。


 縦横無尽に大空で繰り広げるアクロバット飛行。編隊、分裂を繰り返しながら、上下、左右、特に垂直上昇、垂直下降は迫力満点だ。ハイライトは大空に大きなハートを描き、矢で真ん中を射たり、それよりもっと大きいお星様のマークを描く妙技は、まさにダイナミックそのもの。観客席はどよめきにも似た歓声に包まれた。子どもならずとも大空への夢を駆り立てられる瞬間だった。



航空祭1

 今から48年前の昭和39年10月10日、東京オリンピックの開会式が行われた国立競技場の上空を思い出した。当時大学の4年生だった。高度3,000mの大空に直径1,800mといわれる五輪の輪で描いていく。千駄ヶ谷駅前で見た、その時の感動は今でも忘れられない。これもブルーインパルスの妙技だったのである。初代のブルーインパルスで、その機体F-86は当時の主力戦闘機だったのだそうだ。


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自衛隊も官僚(再)

自衛隊2


 上司が外部で何かをするとなるとその時間の長短を問わず、何人もの部下が事前に打ち合わせや下見に奔走する。そんな場面に出っくわして、ちょっぴり首を傾げたことがある。自衛隊での話だが、自らも40年もの間やって来たり、見て来た民間の会社では考えられないことだ。民間なら当事者が打ち合わせから内容の組み立てや詰め、本番まで大抵のことなら1人でやってしまう。そんなに大勢の人を動員することなどあり得ないのだ。かつて県庁などでも、これに似たケースをみたことがあった。役人の手法なのか。それとも物事に慎重でなければならない自衛官だからか。でも、何か引っかかるものが・・・。





 山梨ロータリークラブは毎週の例会で会員が卓話と称して交代でミニ講演をする。時にはゲストを招いての卓話もある。何年か前のことだが、自衛隊の幹部をお招きした。47歳の1等陸佐。旧陸軍でいえば大佐である。防衛大出のキャリアだ。


自衛隊3


 卓話の話のきっかけは、いとも簡単な花見の席だった。山梨市に自衛隊協力会という組織があって、4月の初め、甲府の護国神社で役員間の懇親のための宴をはった。儀礼でやって来た、この幹部氏は初めの挨拶をしたあと席を回りながらお酌をし、歓談をした。話がはずむうちに、雑談がヒントになって卓話の話はあっという間にまとまった。




 当然、打ち合わせはしなくてはならない。日時を決め、その幹部氏を尋ねた。事務室の前でその旨を伝えていると、後ろから「この間はどうも・・」。幹部氏が親しい仲間のように話しかけて来た。すかさず広報室長と名乗る長身の男性がやって来て、応接間らしい部屋に私を案内した。「打ち合わせは私がさせていただきます」というのである。「直接話をすれば早いのに・・・」と思ったが、こちらはお願いする立場。そうもいかない。


自衛隊4


 その広報室長は見るからに幹部氏より年上だった。1等海尉だという。「私はもう定年間近か。自分ははキャリアではなく、タタキアゲなんです」。キャリアとノンキャリの違いを説明したが、内心、複雑なものを滲ませた。「1等海尉」。昔で言えば大尉である。海上自衛隊だからか、白い制服が長身によく似合う。


 「私は海ばかりにいました。だから、甲府に来てちょっと調子が狂ってしまいます」とニッコリ笑った。そこには早く海に帰りたい、というこの男の思いが伝わってきた。陸に上げられたカッパといったところだろうか。


自衛隊


 20日ほど経った本番間近の日に1本の電話がかかった。


 「下見に行きたいのですが・・・」


 広報室長ではなく、その部下を名乗る自衛官であった。「ご苦労様ですねえ」と言ったら、ごく当たり前のように「会場は存じているんですが、その部屋の雰囲気が分からないものですから」と答えた。平日なので甲府からだと40分ぐらいの距離だが、恐らく下見は1人ではなかったはずだ。当日の卓話には3人の部下も同行して来た。同行というより2人は40分前に来て上司の卓話に備えていた。残る1人は運転手兼連絡要員である。今度は大臣にもなった≪事業仕分け人≫の、あの怖いオバサンだったら許してくれないだろうネ。




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自衛官も官僚?

自衛隊2


 上司が外部で何かをするとなるとその時間の長短を問わず、何人もの部下が事前に打ち合わせや下見に奔走する。そんな場面に出っくわして、ちょっぴり首を傾げたことがある。自衛隊での話だが、自らも40年もの間やって来たり、見て来た民間の会社では考えられないことだ。民間なら当事者が打ち合わせから内容の組み立てや詰め、本番まで大抵のことなら1人でやってしまう。そんなに大勢の人を動員することなどあり得ないのだ。かつて県庁などでも、これに似たケースをみたことがあった。役人の手法なのか。それとも物事に慎重でなければならない自衛官だからか。でも、何か引っかかるものが・・・。





 山梨ロータリークラブは毎週の例会で会員が卓話と称して交代でミニ講演をする。時にはゲストを招いての卓話もある。何年か前のことだが、自衛隊の幹部をお招きした。47歳の1等陸佐。旧陸軍でいえば大佐である。防衛大出のキャリアだ。


自衛隊3


 卓話の話のきっかけは、いとも簡単な花見の席だった。山梨市に自衛隊協力会という組織があって、4月の初め、甲府の護国神社で役員間の懇親のための宴をはった。儀礼でやって来た、この幹部氏は初めの挨拶をしたあと席を回りながらお酌をし、歓談をした。話がはずむうちに、雑談がヒントになって卓話の話はあっという間にまとまった。




 当然、打ち合わせはしなくてはならない。日時を決め、その幹部氏を尋ねた。事務室の前でその旨を伝えていると、後ろから「この間はどうも・・」。幹部氏が親しい仲間のように話しかけて来た。すかさず広報室長と名乗る長身の男性がやって来て、応接間らしい部屋に私を案内した。「打ち合わせは私がさせていただきます」というのである。「直接話をすれば早いのに・・・」と思ったが、こちらはお願いする立場。そうもいかない。


自衛隊4


 その広報室長は見るからに幹部氏より年上だった。1等海尉だという。「私はもう定年間近か。自分ははキャリアではなく、タタキアゲなんです」。キャリアとノンキャリの違いを説明したが、内心、複雑なものを滲ませた。「1等海尉」。昔で言えば大尉である。海上自衛隊だからか、白い制服が長身によく似合う。


 「私は海ばかりにいました。だから、甲府に来てちょっと調子が狂ってしまいます」とニッコリ笑った。そこには早く海に帰りたい、というこの男の思いが伝わってきた。陸に上げられたカッパといったところだろうか。


自衛隊


 20日ほど経った本番間近の日に1本の電話がかかった。


 「下見に行きたいのですが・・・」


 広報室長ではなく、その部下を名乗る自衛官であった。「ご苦労様ですねえ」と言ったら、ごく当たり前のように「会場は存じているんですが、その部屋の雰囲気が分からないものですから」と答えた。平日なので甲府からだと40分ぐらいの距離だが、恐らく下見は1人ではなかったはずだ。当日の卓話には3人の部下も同行して来た。同行というより2人は40分前に来て上司の卓話に備えていた。残る1人は運転手兼連絡要員である。今度は大臣にもなった≪事業仕分け人≫の、あの怖いオバサンだったら許してくれないだろうネ。




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やまびこ

Author:やまびこ
 悠々自適とは行きませんが、職場を離れた後は農業見習いで頑張っています。傍ら、人権擁護委員の活動やロータリー、ユネスコの活動などボランティアも。農業は見習いとはいえ、なす、キュウリ、トマト、ジャガイモ、何でもOK。見よう見まね、植木の剪定も。でも高い所が怖くなりました。
 ブログは身近に見たもの、感じたものをエッセイ風に綴っています。

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