カメハメハ王朝の終焉

 「七転び八起き」とか「末広がり」といって、わが国では8は縁起のいい数字だ。しかしハワイ王朝にとって8という数字は、結果的にその終焉を意味する不吉なものであった。




 かつてこの王朝が支配したハワイには8つの島がある。南からハワイ島、マウイ島、ラナイ島、マルカイ島、オハフ島、カウアイ島、それに人を寄せ付けない無人島と、個人が所有する島だ。ご存知、州都ホノルルはオハフ島にある。


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 アラスカに次いで50番目の州になったハワイ全土の人口は今、ざっと120万人。うち約80万人がホノルルを中心としたオハフ島に住んでいるのだそうだ。一年中アロハシャツとサンダルがあれば過ごせる、まさに世界のリゾート地である。ワイキキの浜辺では1年を通してナイスバデイの若者たちが海水浴やサーフインを楽しみ、リタイアした老夫婦たちものんびり日光浴をしている。白人や黒人に混じって浜辺ではしゃぐ日本人の姿も少なくない。ただ、一年中アロハシャツとサンダルがあれば過ごせるということは、裏を返せば、ここで世界のファッションなどというものは決して生まれるはずがない。


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 ハワイはもともとは一個の王国。あの有名なカメハメハ大王から始まって8人の王様が8つのハワイ諸島を支配するのである。しかし8世でハワイ王国は終焉を迎え、1889年、アメリカ合衆国に組み入れられる。建国から98年、ハワイ王国は100年足らずの歴史しかないし、アメリカになっての歴史も120年足らずということになる。


カメハメハ大王像


 ハワイ王国はどうして100年足らずで崩壊してしまったのか。ホノルルからそう遠くないところにあるビショップ・ミュウジアム(博物館)の学芸員によれば、血族結婚にその原因の一つがあった。ハワイ王朝は代々、王族間で婚姻が結ばれた。そのためか病弱の王が多く、100年足らずで8人が王様を交代するハメになった。ひとりが平均12年3ヵ月しか王位を勤めなかったことになるから、いかに短命政権が続いたかが分かる。


博物館


 そのことに気づいた王室は8世(女王)のとき、その婿に一般人を迎え入れた。しかし時はすでに遅く、8世の女王は20歳台の若さで病死、王家の血筋は完全に絶えてしまったのである。皇室間の婚姻に終止符を打ち、2代に渡って皇太子妃を一般人から迎かえたどこかの国とよく似ている。皇室ではないが、265年続いた徳川幕府の将軍職は15人。1人平均の在職期間は17年6ヵ月。やはり、それほど長くはないが、ハワイ王朝とはちょっと違う。徳川幕府は家柄を重んじた縁組の一方で、万一の場合を考え、後継者を確保する手段として公式に≪大奥≫というシステムを作った。そこには血縁の近い婚姻がもたらす弊害を避けようという意図もあったのである。



博物館2


 女王を亡くした婿は王家の全財産を学校や博物館の建設などハワイの公共事業に寄付、98年のハワイ王朝に終止符を打ったのである。その人の名がビショップ氏、この博物館も王朝が崩壊した年に建てられたものだ。
世界のリゾート地としての座をほしいままにしているハワイ。その原点を知る上で欠くことのできない施設である。


ミュージアム
ビショップ・ミュウジアム



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クルージングと出稼ぎ

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 船に乗ることに興味を覚えたきっかけは2年前のハワイ諸島めぐりのクルージング。昨年は海上自衛隊の体験航海に応募、横須賀や清水に飛んで、護衛艦に乗った。水平線に向かってすべるように進む船での航行はいかにもダイナミックで、気持ちがいい。体験航海だから操舵室や船橋(ブリッジ)にも入れてくれる。「面舵いっぱ~い」。海上らしいスマートな白の制服に身を包んだ自衛官が双眼鏡をのぞきながら前方を確認し、操舵室に運行指示を出している。肩と胸には階級章がついていて、それぞれの立場が一目で分かるようになっている。


自衛隊


 面舵とは右旋回、これに対して取り舵は左旋回のことを言う。「いっぱ~い」は30度のことをいうのだそうだ。つまり、船は左右30度の旋回が限度ということか。護衛艦は昔の駆逐艦。自衛隊は「駆逐」という言葉を避けているのだろうか。戦艦も客船も多くはタグボートを使って接岸したり、離岸する。しかし最近ではこのタグボートを使わすにすむ機能を備えた船が増えているのだそうだ。


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 護衛艦と客船は目的が異なるから、もちろん見た目も中身も違う。性能は別にして、双方ともレーダーを積載、船橋や操舵室もほぼ同じだろう。当然のことながら根本的に違うのはミサイルなどの搭載外観の色も違う。客船が極めてカラフルなのに対して護衛艦は敵の視界から見えにくいメタリック色だ。呼称は異なるが、客船でもキャプテン(艦長)以下、幹部は肩、または胸に階級章を付けていて、担当別のクルーの指揮を執っている。


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 例えばレストラン。クルーは幾つかのレストランを日替わりで担当しているようで、あっちこっちで同じ顔ぶれに出っくわして顔馴染みになったりもした。そのクルーばかりでなく、全艦の乗務員に言えることだが、白人より東南アジア人が多いように見えた。主にタイ、マレーシア、フィリピン人のようで、中には黒人もいた。




 日本で言うバイキング方式の大衆レストランはともかく、テーブルに高級ワインやシャンペンを並べ、個々にメニューを渡し、前菜からメーンデッシュ、デザートまでオーダーを取るレストランで、もたもたする私たちに「ジャパニーズ?」と声をかけてきた。「イエス」とこたえると「おげんきですか?」「こんにちは」と、愛想よく片言の日本語で返してくる。グアムの出身だというその男はそのクルーのチーフで、数年前、東京のホテルで接客の研修を受けたという。「研修ではなく、一度は日本に行きたい」とも。


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 東南アジア系のクルーといえば、ハワイに来る時の飛行機の中でも同じような現象を見た。日航機だったが、かつてはスチュワーデスといった客室乗務員のほとんどがタイ人だった。この人たちをリードする日本人のアテンダントに内緒で聞いてみたら、日航では10年ぐらい前からタイ人女性を採用しているのだそうで、さらにフィリピン女性の採用を検討しているという。東南アジア系の採用は何れも人件費削減策に他ならない。ことの良し悪しは別に日本を除く東南アジア人の≪出稼ぎ範囲≫はあっちこっちに広がっている。そのみんなが、それぞれ夢を持って頑張っているのである。





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女房と英会話

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 「お父さん、上手でなくてもいいから今時、少しくらい英語、しゃべれるようじゃなくては絶対ダメだよねえ。私は帰ったら英会話を勉強しますよ。絶対・・・」




 ハワイからマイアミに飛び、そこからカリブ海を通ってロス・アンゼルスに向かう船の中で、女房はしみじみ言った。旅行中、言葉が通じない不自由さを、身を持って体験したからにほかならない。





 「お前、去年、アラスカへ行った時も、その前のハワイの時もそう言ったじゃあないか」




 「そうだったかなあ。でも、今度は絶対、勉強するよ。お父さんも一緒にやらない? そうしないと、やっぱりダメだよ」


USA


 旅行から帰って、現実の生活に戻れば、そんな事を言ったのがウソのように忘れてしまうに決まっている。でも、この時の女房の気持ちはウソでもなければ、かりそめでもない。本当の気持ちだろう。これじゃあダメだと、思うのは女房だけでなく、女房の前では言わないが、俺だって同じだ。





 日本人が多いハワイだったらまだいい。あっちこっちで日本語は聞こえるし、日本人が多いから、相手側も日本語で話てくれる。タクシーに乗っても、買い物のお店に入っても、あまり心配にならない。仮に相手が日本語を話せなくても「日本語、話せませんか」で済む。人間の心理とは不思議なもので、ここでは「なあ~んだ、日本語、話せねえのか・・・」と、なぜか日本人としての主体性を持っているのである。


ハワイ


 ところがどうだ。文字通り海の中に放り出された今度のクルーズでは、右を向いても左を見ても一日中、聞こえてくるのは英語ばかりだ。ノルウエーの船だそうだが、この船には約2,500人の乗客と約1,000人のスタッフが乗り組んでいるのだという。たまたまだったかも知れないが、日本人は私たち夫婦を除いてほとんどゼロ。カルチャーショックなんてもんじゃあない。それを通り過ぎてコンプレックスだ。普段、いくらうるさくても日本語を話してくれる女房が、無性に可愛くなる。女房も女房で普段と打って変わってなんでも「お父さん、お父さん」と、従順だ。


クルーズ1


 豪華賞品に目がくらんで?女房と早速、ビンゴゲームに参加した。広いホールの、ふんわりした豪華なボックスシートで、大勢の人達が日本でもおなじみのあのビンゴゲームを楽しむのだ。ところが、数字くらいなら・・・と思いきや、これだって一筋縄ではいかない。最初は数字の発音が聞き取れないのである。20がトエニーくらいならまだいい。40をホーリー、41をホーリーワンとやるから女房なんかハナからカードの枡を潰せないのだ。




 このビンゴゲームくらいだと早い数字の発音に慣れればなんとか大丈夫。とこらが、シアターでのコントショーとなると、チンプンかんぷん。あの掛け合い万歳のようなものだから話のテンポが命。当然のことながら早口だ。そんなヤツを聞き取れるはずもない。一緒に行った90歳近いハワイの老夫婦は、大好きで、みんなと一緒に笑っている。しらけている私たち夫婦を除いてみんながどっと笑うのだ。その度に悲哀を感ずるのである。





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タイタニック青年の気持ち

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 船首の甲板から身を乗り出して、大声で何かを叫んでみたくなる。映画「タイタニック」で見せたあの青年がやったように、年甲斐もなく自分もやってみたくなった。映画の舞台は大西洋だが、太平洋も限りなく広い。




 私たちが乗ったノルウエー船は全長がざっと300メートル。高さ14階建てのホテルが、そのどでかい太平洋を静かに動いているといった感じだ。船尾に立てば、白く、太いスクリューの尾を大海原に長~く引き、船首に立てば、地球が丸いことを嫌でも実感させる。180度の視界は、ただ青く、丸く見えるその果ては海の水がこぼれてしまわないかと思えるほど、別の青さの空との境界をぷっつりと切っている。


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 映画「タイタニック」は、港近くの酒場でのポーカーゲームに勝って、その時は幸運にも豪華客船の乗船チケットを掴んだ貧乏青年が主役だ。確かレオナルド・デカプリオが演ずるのだが、その貧乏青年は、とても庶民とはかけ離れた社会に住む若いセレブの貴婦人と恋に落ちるのである。

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 そんなシチュエーションと私たち夫婦を重ね合わせたら笑われるが、その舞台だけは全く同じだ。違うのは若く、カッコいい二人の恋、デカプリオから見れば、水も滴る妙齢な貴婦人との恋だ。貧乏青年というところはなんとなく共通している。なけなしの金をはたいて日本の、それも片田舎からやって来た、いわば年取った山猿。女房の顔を見れば60も半ばの≪貴婦人≫。女房ばかりではない。自らも、お腹の皮を突っ張らせたメタボのおじさんだ。大海原に眼をやりながらタイタニックのロマンと現実が交錯する。


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 「お父さん、船、沈まないでしょうね。私ゃあ、泳げないんだからねえ・・・」


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 日本を出かける前、女房は冗談とも本音ともつかないように言った。夢なんて類の表現ではない。確かに、87年前(1912年)のちょうど今頃、不沈の豪華客船と言われたタイタニック号は、氷河とのさもない接触が原因で北大西洋の海に沈んだ。映画の影響だろう。大西洋にはそんな冷たく、暗いイメージがあるのだが、太平洋は底なしに明るい。


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 船。クルージングにハマったきっかけは、前にもこのブログで書いたが、自衛隊の護衛艦。山梨市の自衛隊協力会の役員を仰せつかったのをご縁に、何度か横須賀や静岡で護衛艦に乗せて頂いたことからだ。海への憧れは言わずもがな。四方八方を山で囲まれた内陸地に住む「甲州の山猿」の生まれながらに背負った夢なのである。


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 理由はもう一つある。陸上の旅行と違って、移動する度にトランクを抱えてホテルを替える心配がないことだ。今度の旅もそうだが、15日間、宿泊する≪ホテル≫は同じ。「何時までにトランクを廊下に出して・・・」とか「出発は朝の何時・・・」といった煩わしさは一切ない。私のような無精者で、面倒がり屋にはうってつけだ。




 船は乗客が寝ている間に次の目的地に移動するから、旅の移動時間も短縮できる。ツアーは寄港地から存分に楽しめばいい。さまざまなコースが用意されているので、お好みで自由に選ぶシステムだ。オプションだから、都合や具合がよくなければ船にいればいい。





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黒い花びら

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 「美しいものには棘がある」。この言葉は薔薇の花から生まれたものだろう。裏を返せば、薔薇は美しいものの代名詞ということに。その薔薇が今、あっちこっちで咲き誇っている。赤いのもあれば、ピンクや白、黄色と色もさまざまなら、形もさまざま。大きなものもあれば、小さなものも。これほど多様で、人をひき付ける花は、あまたあるまい。




 その用途も多様で、冠婚葬祭はむろん、お見舞いの花に使われたかと思えば、求愛・プロポーズにも用いられる。仮にプロポーズの花束がチューリップやカーネーションだったら、やっぱりサマにならない。そんな意味でも薔薇は言い知れない存在感がある。


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 かつて水原弘のヒット曲に「黒い花びら」というのがあった。1956年から始まって今でも続いている「日本レコード大賞」の第一回大賞受賞曲。歌詞やメロディーを今でもしっかり覚えている。ついこの間のことのように思えるのだが、もう60年も前の歌だ。



 歌は「黒い花びら 静かに散った あの人は…」で始まる。無粋で、しかも音痴人間が、その歌詞や歌の心を説くなど、笑止千万だろうが、作詞者の永六輔さんの言う「黒い花びら」は薔薇の花弁に違いない、と勝手に思っている。事実、トルコには天然の黒薔薇が咲いているのだそうだ。




 ものの本によれば、この天然の黒薔薇が咲いているのはユーフラテス川の流域にある小さな村。花弁が黒くなるのは、その地方の土壌の影響だとされている。兎に角、「黒い花びら」は歌詞にもあるように、人間の心の切なさや恋心まで包み込み、心の深層にも触れる魔力があるのだ。黒薔薇の花言葉は「貴方はあくまで私のモノ」、「憎しみ」、「恨み」。




 美しい薔薇と棘。薔薇に棘がなかったら、薔薇のイメージはガラリとかわるのだろう。私なんか、薔薇に棘がなかったら、と思うことがしばしばある。女房は薔薇が大好きで花の苗屋さんで薔薇を見ると、後先考えずに買ってきては、庭の植え込みといわず、畑の端にも植えるのである。だから我が家の屋敷には薔薇がいっぱい。


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 それはそれでいいのだが、植えれば植えたで、植えっ放し。その周りの草を取ったり、剪定をするのは亭主の私。棘に刺されてシャツは破れ、手や腕は傷だらけ。腹が立つこと、この上ないのである。管理機と呼ばれる草取り機で作業をするのだが、いっそのこと、みんな切り倒してしまいたい気分になる。なんと無粋な、と白い目で見る方もおいでだろうが、そんな憂き目に遭わない人には、この気持ちはわかるまい。




 愚痴はさて置いて、薔薇のイメージは、これまた幅広い。シューベルトの歌曲「野ばら」のような庶民的な響きを持つものもあれば、高価なイメージの薔薇もある。薔薇はひと時かぎりではなく、次から次へと花を付ける。各地の薔薇園は、その花を愛でる人たちで、いっぱいだ。



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 甲府市の中心街にほど近いところに愛宕山という小さな山がある。その山をトンネルで東側に抜けるとTDK甲府工場の跡地が。そこには同社の社員が丹精込めて作った沢山の薔薇があって、ちょっとした名所に。行き交う車の人たちの目を楽しませている、


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あたごバラ園:ふじの国観光ネットから



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豪華客船のカジノ

ベネチアン

 全体が煌びやかなネオンで埋まり、夜を知らない、いわゆる不夜城の街と言ったらラスベカス。この街のもうひとつの顔はカジノ、つまりギャンブルだ。5、6年前ロス・アンゼェルスを経て、このラスベカスに行った事がある。宿泊したのはホテルベネチアンだった。宿泊というよりはカジノにどっぷり浸かったと言う方がいいかもしれない。


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 ベネチアンはホテルというより、それ自体が一つの大きな街といった感じで、そのスケールに圧倒された。ホテルの中にショッピングロードやくつろぎ、散策の広場があり、ホテルやカジノがあるといった感じである。ビルのなかの街が昼間ばかりでなく、夕暮れや朝まで演出する。また一つカジノを例にとっても、そのスペースはとんでもなく広い。ゲームの途中トイレに立ったら、その帰り、自分のテーブルを見失ったくらいだ。


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 ラスベカスはカジノのメッカ。しかし、その規模ではマカオがラスベカスをしのいだとも言う。マカオのカジノには30年ぐらい前、会社の同僚と行った事があるが、もう街全体ががらりと変わっているのだろう。私は自分が根っからの勝負事好きではないかと思うことがある。ちょっと誘われればソウルぐらいならいつでも飛んでいってしまう。今年の秋に、中学時代の同級生と、またソウルのカジノに行くことになっている。




 昨年のハワイ、アラスカの旅でもラスベカスに足を伸ばす予定だった。それを取りやめたのはアラスカクルーズでカジノを楽しめたし、今度のカリブ太平洋クルージングでも存分に楽しめるからである。大型客船は6階に大きなスペースを割いてカジノを設けていた。バカラブラックジャックポーカーレット・イット・ライドなどのカードゲーム、それにクラップスビンゴルーレットスロットルマシーンなど何でも楽しめる。


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 カジノの雰囲気とは不思議で、そのすべてをやってみたくなる。だが、残念なことにルール、つまり遊び方を熟知していないので、いつも比較的気軽に出来るブラックジャックのテーブルに着く。カードゲームのテーブルはみんなランク別、つまり10ドル以上、50ドル以上、100ドル以上といった具合に分けてある。10ドル~500ドルのテーブルが私の遊び場である。ランクでは一番低いテーブルだ。




 テーブルはいずれも6,7人掛け。100ドル紙幣5枚をテーブルに出すとデーラーはまず紙幣をテーブルの上に並べて客の見ている前できちっと確認した後、それに見合ったチップを客の手元に出してくれる。カードの配り方を含めて、その手さばきは鮮やかだ。賭けるチップの量はリミットの範囲内であれば自由。客はカードの流れを見ながらチップの量、つまり賭ける金額を加減するのである。ブラックジャックは日本のオイチョカブとやり方は同じ。ただカードと花札の違い、それに上限の勝負数字が21と9の違いである。オイチョカブを知っていれば遊べるゲームだ。


カジノ


 オイチョカブも同じだが、デーラー(親)が強いに決まっている。お客の方は勝負勘とツキ以外のなにものでもない。結局は負けてしまうのだが、≪好き≫≪欲≫が後を追わせる。いつも女房が嫌がるのも無理はない。でもギャンブルとはそんなものだ。




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クルージングの魅力

クルージング


 凝っているといったら、ちょっと大げさだが、今、クルージングにはまっている。3年前のハワイ諸島めぐり、昨年のアラスカクルージングに次いで、今度はマイアミからロス・アンゼルスまでの旅を女房と一緒に楽しむことにしたのだ。前2回は8日間だったが、今回は15日間である。クルージングは豪華客船の旅ということもさることながら、毎たび、ホテルを変えずに旅行を楽しむことが出来るのがいい。




 陸の旅だとバスや汽車で移動し,その行く先々でホテルを変え,あの重いトランクを持ち運ばなければならない。それに比べ船の旅だと、そのわずらわしさがない。しかもお客が眠っている夜の時間に目的地まで移動してくれる。決まった船室が旅の期間中のホテルであり、行動拠点である。面倒がり屋にはこんな好都合はない。


部屋


 船はざっと20万トン。収容人員は乗客数2,500人。それに1,000人の乗務員が乗り組んでいるのだそうだ。14階建ての船には3箇所のエレベーターホールがあって、それぞれ6基のエレベーターが稼動している。船の全長は300メートル近い。いってみれば、どでかいホテルが海に浮かび、太平洋を動いていると考えればいい。その大きさゆえか、少しもゆれないから快適だ。船酔いなどの心配は全くない。
船


 船の中には大小13のレストランをはじめ,1,500から1,600人収容できるシアターやボーリング場、大人も子供も一緒に楽しめるゲームコーナー、インターネットルームや静かに本を楽しめる読書室、子供専用の遊戯室や大人の遊技場・カジノもある。普通のホテルではロビーに当たる部分は7階にあって、8階まで吹き抜けになっているこの空間には、大小の豪華なソファーがアトランダムに並び、お客同士の待ち合わせや団欒の場となる。

船の中

 また様々な問い合わせに応ずる案内カウンターやドリンクコーナー、それに大型のスクリーンを見たり、歌や楽器のライブを楽しめるようゆったりした空間を演出している。夜のひと時ともなると、臨時の写真スタジオがお目見えして、気軽に記念写真を撮ってくれる。若者たちのグループや老若を問わず、カップルたちがお気に入りのコスチュームに着替えてやってくる。どの顔もみんな楽しそうだ。
ボーリング


 このロビーがある7階は主にシアターや読書室などの娯楽施設、それに大衆レストランなどがある。長い通路の両側にはバックや香水、時計、めがね、ネクタイ、男性、女性用の衣類など各種のブランド店やお土産品店が並んでいる。その通路の一角では、臨時のスタジオばかりではなく、レストランやロビーなどでプロのカメラマンが撮ったお客さんの写真が翌日には展示される。沢山のアングルの中からお気に入りの写真だけをチョイス出来る仕組みだ。


クルーズ3



 屋上には大小のプールがあって、家族連れや若者たちが水しぶきを上げている。ちょっと気温が下がる日には温水に代わる。プールサイドには沢山のビーチチェアが置かれ、人々はサングラスをして日光浴を楽しんだり、透けるような青空の下で読書を楽しんでいた。ドリンクコーナーもある。


ジム




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同窓バカ

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 「お父さん、今日は小学校時代の同級会があるのよ。夜と明日の朝のご飯の支度、しておきましたから食べて下さいね」



 女房は石和温泉郷で、宿泊形式で開くという同級会に、さっさと出掛けて行った。飲酒を伴う同級会は、公共交通機関に乏しく、車に依存せざるを得ない山梨の場合、宿泊型が多いのだ。女房は強し。財布を握り、人(近所)を握り、その上、スポーツ教室に通って健康。健康。外に出掛ける時のフットワークは、すこぶるいい。




 亭主の私は、天気がいいので、腰の痛みを押して昼間は“下男”さながら畑に。夜は母校・日川高校の部活動後援会の会合へ。今年度から同窓会の部活動後援会の会長を仰せつかったためで、第一回の理事会を前にした打ち合わせのためだ。折しも山梨では高校総体(総合体育大会)の最中。その成績も話題になった。恐らく、山梨ばかりではないだろうが、高校スポーツ界は、私学の台頭がめざましい。スポーツばかりではないので、文武両面で、と言った方がいいかもしれない。




 同窓バカの手前味噌で言うのではないが、かつては、高校総体で母校はやはり県立の甲府工業といつも1位(優勝)を競って来た。ところが、1位、2位は少なくとも私学に、その座を奪われて久しい。部活動後援会だって立場上、心中穏やか、と言ったらウソになる。




 文武両面での私学の台頭は、県教委がかつて県立高校の入試制度に取り入れた、いわゆる「総合選抜制度」がきっかけとなったことは間違いない。県立高校を地域別にいくつかのブロックに分けて、成績順に均等に入学者を振り分ける仕組みだから、学校間格差は解消出来る半面、子供達は志望の学校に行くことが出来なくなるのである。そればかりか、この制度は県立各校の個性を奪った。




 山梨での総合選抜制度の導入は、全国でも最後だった。元を正せば、この制度の“第一号“は東京都。「学校群制度」と言った。生みの親の東京都教育長は山梨県(北杜市長坂町)出身の小尾乕雄であった。一時は脚光を浴び、全国に大きな影響を与えたのだが、間もなく破綻した。麻布高校や新宿高校など“名門”と言われる学校が次々と地盤沈下し、その一方で私学を台頭させたのである。私学の台頭が悪いわけではない。しかし、“オールド派”を中心とした世論は、黙っていなかった。もう3~40年まえのことだ。一方で、文部省はゆとり教育を打ち出した。


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 巷に学習塾が増え始めたのもこの時期。公立学校にはない教育指導で、子供達の学力向上に一役買った。小中学校、高校を問わず、私学は、行政や組合に守られた?公立学校職員と違って逞しい。学習塾(予備校)の先生だって同じで、今、テレビで引っ張りだこの「今でしょう」の林修先生もそのお一人だ。




 同窓バカは正直言って、そんな私学のたくましさが羨ましい。公立と私学の違い、と言ってしまえば、それまでだが、文武の両面で“身体を張って”の取り組みに最早、世間は脱帽。親達は、我が子を私学にやるのが夢?となっているのだ。優秀な子供達が私学に雪崩的に流失して行けば、その先は見えて来る。世間では胡座をかいている、と見られている公立学校さん、頑張ってね。




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とりつかれた海の魅力

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 ハワイから空路、フロリダ州のマイアミに飛んだ。太平洋に浮かぶハワイ諸島の中心、オハフのホノルル。マイアミは成田からホノルルより、ずっと遠い。マイアミからロス・アンゼルスまでのクルーズが目的だから、文句も言えないが、その飛行時間の長さにはうんざりする。




 ファーストクラスとまでもいかないまでも、せめてビジネスクラスのチケットを取ればいいのだが、そこが・・・。財布と相談すれば我慢、我慢。少しぐらい窮屈だって・・・。貧乏人は我慢することを知っている。そこで考えることはただ一つ。飲ん兵衛の飲ん兵衛たる所以。飲みながらシートにセットされたゲームでも楽しむに限る。





 アメリカの航空会社だから、いくら自分が日本酒党といえども、そんな訳にもいかないことくらい分かっているので、ビールで我慢だ。ところがだ。日本航空や全日空など日本の航空会社なら「銘柄は? キリンですか? それともアサヒ? サントリー?・・・」とやってくれる。当然のことながら、そんなビールを用意して置いてくれるはずがない。


ビール


 仕方なく、比較的、馴染み深いバドワイザーを注文するのだが、これがまた・・・。やっぱり、ピーンとこない。それどころか、なんとなく損をしたような気分になるのは、ビールに限らず、全てが有料だ。「JALやANAだったら飲み放題なのに・・・」と、また貧乏人根性が頭をもたげるのである。「いっそのこと、飲んじまえ・・・」と、開き直って、今度はスコッチ。


スコッチ  


 その辺の理屈はよく分からないが、気圧の関係もあるのだろう。飲めば飲むほどに気持ちはご機嫌に。そこで、いつものように飛び出すのが隣にいる女房のきついブレーキだ。「お父さん、いい加減にしたら・・・」。いつものことだが、そんなことでへこたれる俺じゃあない。しかも、シートは満杯。隣の人達に気遣ってか、女房のブレーキのトーンも、心なしか低い。それをよいことに、また・・・。




 しかし、人間、それぞれに上戸というヤツがあって、人に止められなくっても、やめる時はやめるのだ。女というヤツはバカだなあ~などと思っているうちに、いつもの睡魔が・・・。どのくらい眠ったのか分からないのだが、目が覚めて窓の外を眺めたら、まだアメリカ大陸の上を飛んでいた。




 アメリカはでっかい。数年前、カジノが目的で、ロス・アンゼルスからラスベカスに飛んだことがある。地図で見れば目と鼻の先だが、下界に広がる景色は行けども行けども茶色い荒野。その、全く所々に住宅の屋根や牧場がポツン、ポツンとが見える。




 60数年前、この国と戦争をしたのかと思うと・・・。ラスベカスひとつとってもそうだ。一本の木も草も、さらには一滴の水もない砂漠のど真ん中に、アメリカ人は、あの大きな町を造ってしまったのだ。町というより都市といった方がいい。人間が住む町を造る基本は水。その水は100㌔も先から引いたというのだ。アメリカ人の開拓魂はすごい。そんな事を考えているうちにマイアミへ。世界のリゾート地だ。


マイアミ上空



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ハマルということ

 人間、その年齢や環境で、ハマル事のひとつやふたつあるものだ。プラモデルであったり、切手など趣味の収集であったりする。競馬やマージャン、パチンコ、カジノ遊びなどギャンブルだってある。釣りやカメラだってあるだろう。人、それぞれさまざまだ。


テニス   色鉛筆

 私の場合、なんと言ってもパソコン。今度の外国旅行を兼ねたクルージングもそうだ。こちらはお金と時間がかかるから、そう度々という訳にはいかない。ところが、今度ばかりはパソコンとクルージングがブッキングしてしまった。


PC     クルージング


 えっ、何の事?と、お思いだろうが、実はこうだ。15日間のカリブー太平洋クルーズをはさんで一ヵ月近いアメリカ旅行を計画したものの、ブログの更新も休みたくない。ずっと定期的に更新してきた。


富士の山ちゃん


 ハマルという事は恐ろしいもので、自分でも信じられないほどのエネルギーを発揮する。いつもならだらだら飲んで、女房から嫌がられた晩酌も適当に切り上げるし、マージャンや仲間との無尽会で飲んで午前様で帰っても、必ず、一度はパソコンの前に座る。「お父さんのおもちゃ、いつまで続くかな?」。女房から「いつかは飽きる」と見られ、半ば笑われたって何のそのだ。そんなブログだから、一ヵ月近くも更新を休むわけにもいかない。




 「そんなの簡単じゃない。パソコンを持って行って、そこで更新すればいいじゃない」



 その通りだ。いくらアナログ人間でも、そのくらいの事は考えた。インターネットだから地球上のどこからだって、その施設があれば接続できるに決まっている。問題は接続の仕方と、派生する経費である。ITには詳しい知人に聞いたり、調べてもらったりした。ハワイにお住まいのブログ仲間「マダムさん」にもお知恵をお借りした。

ハワイ


 結果はそんなに難しいことではなかった。今度行くところには日本語バージョンのパソコンがなさそうだから、端末をこちらから持って行けばいい。その場合も、船の客室やインターネットルームにも接続口があって、そのパーツもアダプターなどを使用しなくても、そのまま使えるらしい。ウイルス対策はちょっと微妙だが、まず問題はなさそうだ。




 ところが、私にとって最大の問題は、それに伴う経費。100分で55ドル、200分だと100ドル。私のような新米が、そんなに流暢にパソコンを叩き、ブログの更新が出来るわけがないから、時間は100分ばかりでは済まないに決まっている。更新を毎日しなくても、その間、お訪ねいただくエディタの友達への返事などを書かないといけないから、インターネットの使用料は平均しても一日5,000円では済まない勘定だ。




 そこが貧乏人の貧乏人たる所以。5,000円 × 約1ヵ月。とても出来る相談なんかじゃあない。昨年、アラスカクルーズに行った時、その出港、帰港の拠点となったシアトルでは、どこのホテルも只。さすがはマイクロソフト社のビル・ゲイツのおひざ元だけはある。世界一の大金持ちが神様に見えた。とにかく日本語バージョンでないと・・。持って行くことに超したことがないのだろう。






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猿も木から落ちる

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 入院中の同級生を市内の病院に見舞った。植木の手入れ中に脚立がひっくり返って、腰を痛めたという。それも重症だ。普段から、何をやっても器用な男だが、まさに「猿も木から落ちる」である。こんな例えをしたら失礼千万であることは承知している。器用であるばかりか、何時も物事を慎重に進めるタイプの男だけに信じられない事故であった。でも私の周りには、そんな事故に遭った人が何人もいる。大事には至らなかったが、私にも経験が。アルミ製の脚立は軽いので、高さが増すほどひっくり返り易いのだ




 だからというわけではないが、私の場合、高い庭木は頭を切り落とした。「もったいないじゃあないですか。立派な植木の頭を摘んでしまったら…」。近所の長老は、そう言うのだが、自分でやることにした庭木の剪定で、高い梯子や脚立から落ちるようなことがあったら、元も子もない。




 特に、チャボヒバやカリン、カシ、金木犀、銀木犀で、樹齢は少なくとも150年や200年経っていることは間違いない。自分が子供の頃の幹の太さから考えれば、それ以上かも知れない。何本もの枝振りのいい松もあったが、これらは松食い虫にやられて枯れた。そんなことを言ったら、ご先祖に叱られるだろうが、「しめしめ」と思った。元気のいい、しかも見事な生木を切り倒すのは、いくら放蕩息子でも気が引ける。


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 職場をリタイアしてから、それまで黙っていても、やってくれていた植木屋さんを、お断りして自分の手で選定をするようになった。見よう見真似と言ってしまえば、それまでだが、自分でやるようになると、よくしたもので、他人の剪定の節々に関心を持つようになる。車で走っていても、「ああ、あそこは、あのように切るのか?」。時には車を止めて、その家の植え込みに飛び込んで教えを乞うこともある。




 「お父さん、植木屋さんみたいだね」


 女房は、おだてているのか、本気で言っているのかは分からないが、そんなことを言う。


 「バカめ。お前みたいにご苦労なしでやっているんじゃあないよ」と言いたいのだが、いつも気にしているのは、梯子や脚立から落ちては困る、ということだ。私の場合は、どう見ても「猿」ではなく、ド素人なのだ。




 庭木の剪定で最も難しいのは松だと思っている。旬に「緑」を摘み、一枝、一枝、というより一葉、一葉に丹念に手を入れて行かなければならないのである。プロの植木屋さんでも一本の木に大きなものだと10日も15日もかかるのである。むろん、支払わなければならない経費もバカにならない。私達、貧乏人の年金族にとっては“金食い虫”のお荷物に他ならない。放蕩息子の例えをしたのは、そのことだ。


 庭


 寒暖の差がある標高にも関係するが、ツツジはボツボツ刈り込みの時季。サツキは一ヶ月遅れて6月中旬。「冬の花」と言われる山茶花は,ずっと前で、この刈り込みの時季・タイミングを外すと来年、確実に花を付けなくなる。当たり前のことで、花芽を準備し出す時季に刈り込みをしたら花を付けるはずがない。理屈では誰だって分かる。恥ずかしながら自分で庭木の手入れや剪定をするようになって始めて知った。でも私は、木から落ちる猿にはなりたくない。




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センサーのある日常

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 私達、人間という動物は、どんな便利なものに出会っても、それに慣れてしまえば、いつしか当たり前になって、その便利さや恩恵を忘れてしまう。例えば戸障子。開けるのも自分なら、締めるのも自らの手。ところが、コンビニやレストラン、ホテルなど、多くの人達が出入りする、いわゆる公共の場では、自動のドアになって久しい。




 センサーの開発が、それを促したのだが、それに慣れ、習慣になると、時に笑い話にもならない滑稽な現象も起きる。



 「お父さん、どうしてドアを開けないの?」



 女房と一緒に入ろうとしたレストランの前で立ち止まっていたら、女房から“肩を叩かれて”我に返った。一瞬のことと言ってしまえば、それまでだが、そこは自動のドアではなかったのである。自らの単純さに、ホトホト呆れるばかり。建物の中に入るには、自らの手でドアを開ける。当たり前だったのに先入観とは恐ろしい。


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 田舎家の自宅に戻れば、自分でドアを開けるのに、私の“センサー”は公共の施設のドアは、自動で開けてくれるものと思い込んでいるのである。普段、何も考えずに行動している証かも知れないが、皆さん、そんな経験はありませんか。いやいや、私のボケ症状の始まりかも知れません。




 兎に角、センサーの開発は、私達の日常を知らず知らずに、至る所で変えている。身近な茶の間を見てもテレビのチャンネルは、手動から、これも何時の間にかリモコン操作に変わった。公共交通機関に乏しい田舎に住む私達にとって欠くことの出来ない車もそうだ。車のキーは自動キーに変わって、これまた久しい。




 防犯の意味を込めたり、夜間照明への切り替えのためのライトもそうだし、台所用品にもセンサーは大活躍なのである。




 どこに住もうが、子供であろうが、大人であろうが、毎日、お世話になるトイレもしかり。戦中、しかも農村地帯に生まれたせいか、トイレの進化は、今立ち止まってみれば、“驚異的”にすら思える。便器の前に立ちさえすれば、蓋が自動的に開き、用を済ませば、自動的に流してくれる。そればかりか、ボタンを押せばワンタッチで、お尻の洗浄や、乾燥までしてくれるのである。


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 そのトイレの輸出が静かに進んでいるという。当然だろう。日本のトイレは、発展途上国はむろんのこと、欧米諸国のトイレ事情をも完全に凌駕した。ニューヨークやワシントンDC、ロス・アン・ジェルスなどアメリカの都市部、イタリアやスペイン、フランスなどの欧州諸国を旅しても、そこで出会うトイレは日本より遙かに劣っている。



 日本が伝統としてきたトイレは、いわゆる「和式」。つまり便器をまたいで用を足す様式だ。そこに入って来たのが便座式の「洋式」トイレ。多分アメリカから来たのだろう。それが何時の間にか性能面で立場を逆転。自動車と同じように“本家”を脅かそうとしているのだ。センサーを駆使した日本人の緻密さと旺盛なサービス精神がなせる技だろう。




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自衛隊と救援活動

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 4月から5月にかけて各種団体にとっては、新年度の定時総会の季節。私が所属、役員の末席を汚させていただいている山梨市自衛隊協力会も大型連休の狭間を利用して総会を開いた。むろん、前年度の収支決算や新年度の事業・予算計画の審議が中心だ。地元市長や市議会議長、自衛隊山梨県地方協力本部の幹部ら何人かの来賓も姿を見せる。




 会の主催者である会長は、冒頭の挨拶で、被災者にとって世に言う大型連休どころではない熊本大震災に触れ、「私の個人的な愚痴としてお聞きを頂きたい」と前置きしながら、こんなことを言った。




 「苦難を強いられている被災者のみなさんに心を寄せ、熊本を中心とした地域の一日も早い復旧、復興を願わずにいられません。その災害現場で、自衛隊は大量動員して、行方不明者の捜索や給水、道路補強などインフラの復旧に頑張っています。そのご苦労に感謝することは、むろんですが、マスコミに、その下向きなご苦労ぶりが、それほど取り上げられないことが残念です。地元の警察や消防などの取り組みとは、およそ違います」




 もちろん、自衛隊の救援、救済活動がマスコミで取り上げられていないわけではない。この会長さんが言いたかったのは、そんなことではなく、我が国に於ける自衛隊の立ち位置、言い換えれば、受け止め方の複雑さだろう。マスコミ報道に現れる陰に陽にのスタンスに疑問を呈したのではないか。


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 総会が開かれた翌日5月3日は憲法記念日。日本国憲法が制定されて69年。折しも安倍政権は、安保関連法を成立させ、これを巡る国民世論は、かしましい。反対派は「戦争法」と決めつけ、プラカードを掲げてデモ行進も。これに対して、政府は、国民の生命、財産を守るための必要措置という。こんな論議や対立は、私達は日常のマスコミ報道を通じて知る他はない。




 換言すれば、新聞やテレビを中心としたマスコミの報道いかんによって私達、市井の人間は、右にも左にも、どっちだって行ってしまうのである。こんな断定的な言い方をしたら叱られる。「多くは」と、言った方がいい。兎に角、マスコミの報道は、国民の意思決定に少なからず影響を及ぼし、行動をも促していく。怖い存在だ。




 例えば、大型連休中、テレビや新聞が行楽のスポットや賑わいを紹介すれば、それを見た人達は少なからずアクションを起こすのだ。反対にマイナス志向の表現をされたら人の足を止める。それが証拠に熊本大震災は、九州全域の行楽客の足を止めているという。その影響は、観光業に携わる人達に留まらず、あらゆる分野の経済活動に及んでいるだろう。




 「日本人は」と言ったら、また叱られるかも知れないので「私なんか」と置き換えるが、学者とか「専門家」と言われる人達の意見に影響されやすい。常套手段のように新聞やテレビは、そうした方々を登場させる。そこに意図的なものがあったら…。学者や専門家と言われる人達の意見、考え方だってマチマチなのだ。自衛隊を中心に置いた安保関連法のマスコミ報道の有り様に会長さんは、言外に疑問を呈したのかも知れない。




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夏野菜の植え付け

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 ゴールデンウィークも後半戦。家族連れや仲間同士…。全国各地の行楽地は、ここぞとばかり繰り出す行楽客で賑わっている。その様子は新聞やテレビが連日のように伝えてくれる。その表情は、みんなにこやか。仕事から開放され、存分に休日を楽しんでいる姿が、いやが上にも伝わって来る。




 主役は、むろんサラリーマンと、その家族。私のような職場をリタイアした人間にとって、大型連休も他人事のようなもの。決してひがみで言っているのでもなければ、憧れているのでもない。むしろ、この時季のゴールデンウィークや夏のお盆休み、年末・年始の休みしか、旅行や行楽がままならないサラリーマンに、今となっては同情したくなる。




 「お父さん、行楽や旅行も一仕事ね。それに、ホテルや旅館の宿泊費も高いんじゃない?三割増し、四割増しだってよ」




 お盆休みや年末・年始の連休も含めて、行楽地や帰省地の表情と“セット”で報道されるのが車の渋滞情報。20㎞、30㎞は当たり前。時には40㎞を超す高速道路の渋滞だって珍しくない。テレビに映し出される、そんな姿を見れば、当事者ばかりでなく、見ている方だって、ウンザリするし、同情もしたくなる。その上、計算高い我が女房殿、全てに割高になる経費まで思いを馳せるのである。自分たちだって10数年前まで、そんなことをしていたことなんか忘れてしまっている。




 サラリーマン生活から解放され、「毎日が日曜日」とまではいかないまでも、生活のパターンが変わった今、ゴールデンウィークの過ごし方も変わった。ナス、キュウリ、トマト…。甲府から山梨市の実家に住まいを移してからというもの、ゴールデンウィークを夏野菜の植え付けの目安にしている。


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 秋物のサツマイモやサトイモの植え付けもこの時季だ。もっともサツマイモは「植える」のではなく、「挿す」という。つまり、ナスやトマトのように根のある苗を「植える」のではなく、サツマイモは茎、分かり易く言えば、ツルの一部を盛り土に挿しておけばいいのだ。全ての女性という訳でもないだろうが、我が女房殿、このサツマイモを焼き芋で食べるのが大好き。


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 サツマイモほど、どう猛というか、逞しい野菜はない。ツルの一部を盛り土に挿しただけで、根を張り、イモを付ける。根付きの確立は極めて高い。そのツルはグングンと伸び、途中至る所で根を付けるので、「ツル返し」といって、無駄な根を地面から切り離してやらないとならない。そうしないと勢力が分散、本来のイモの成長を阻害してしまうのである。




 彼岸明けに蒔いたジャガイモは、もう一回目の土寄せの時季。イモ類は、サツマイモやサトイモを含めて、この土寄せが肝心なのだ。そんな仕事に取り組む私のところに婆(女房)と一緒にやって来た孫娘。「京佳ちゃん(3歳の孫娘)もやる」。何でも興味を持つ孫娘の愛嬌がまた可愛い。畑仕事に一服の清涼剤となるのである。




 この辺りはブドウやサクランボを中心とした果樹地帯。消毒作業はむろん、これから滴粒やジベレリン着けなど繁忙期に。大型連休の過ごし方は、様々なのである。




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歌声喫茶の追憶

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 私が所属させていただいている山梨ロータリークラブには、クラブ内倶楽部があって、思い思いの趣味を楽しんでいる。俳句、囲碁、カラオケ、ゴルフ、卓球…。仕事からも解放され、しかも週に一度の例会にもかち合わない夜の時間を活用しての活動だ。むろん、ゴルフは昼間。仕事に支障をきたさない日曜日の何回かを充てている。それぞれ思い思いの参加だが、中には、そのほとんどに加わっているメンバーも。




 私の場合、腰椎を手術、その術後が本調子ではない人間にとっては、むろんゴルフは諦めざるを得ないし、卓球もダメ。しかも、最近では夜の出歩きが億劫になって、カラオケや句会にも脚を運ばなくなった。そんな時、これだけは欠かさない晩酌をしながらテレビを見ていたら東京・新宿の歌声喫茶の話題を取り上げていた。一瞬、目をとめた。




 「へえ~。あの歌声喫茶が、まだあったのか…」




 懐かしさがこみ上げた。所は新宿も大久保に近い歌舞伎町の外れだった。振り返ってみたら、もう50年以上も前のこと。貧乏学生の時分であった。店の名前は「ともしび」や「カチューシャ」と言った。何故かよく足を運んだ。歌う事が特別好きでもなく、むろん、上手でもなかった。仲間の影響があったのかも知れない。店の名前や場所まで今でも鮮明に覚えている。本分であったはずの講義の内容など、みんな忘れてしまっているのに…。




 下宿先は、その歌舞伎町からそう遠くではなかった。今は「西早稲田」と言っているらしいが、当時は「戸塚二丁目」と言っていた。お金がないものだから歩いて行くのである。それでも電車で行けば高田馬場駅から新宿まで新大久保を挟んで2駅。その山手線と平行するように走る目白通りの夜の街をテクテク歩くのだ。夏の時季だと夜風が爽やか。気持ちがいい。




 いつも7時頃だった。一日の仕事を終えたサラリーマンが居酒屋やバー、遊技場や映画館と思い思いの歌舞伎町を楽しもうと行き交う。赤い灯、青い灯。そこには、いやがうえにも人々の遊び心を高揚させる歌舞伎町の夜があった。歌声喫茶の「ともしび」や「カチューシャ」は、今はなくなった「新宿コマ劇場」の裏手のような所にあった。


ともしび

写真HPより・ともしび新宿店


 それほど広くもなく、さもない店の作りだが、店の雰囲気は和やかそのもの。いつもファンで埋まっていた。コーヒーを飲んだか、ジュースを頼んだか覚えていない。「喫茶」と言ったのだから、お酒は出さなかったのだろう。少なくとも今のように焼酎の水割りはなかった。もし出してくれたとしたらハイボール。むろん、カラオケなどがあるはずがない。




 常連さんとおぼしきお客さんがギターやバイオリンを弾き、ハーモニカーを巧に吹くのである。誰かがマイクの前で歌うのではなく、みんなで歌うのだ。カラオケのように歌い手の個性や技巧など、どっちでもいい。そこにいるみんなが素朴に歌うのである。




 童謡あり、唱歌あり、ロシア民謡あり。中にはロシアの民族衣装を纏って来る人も。そんな“通”の人達も私のような音痴の人もみんな一緒。そこに何の違和感のない。それどころか何時しか顔なじみに。全てが今のカラオケスナックにはない雰囲気なのである。




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おきてがみ
プロフィール

やまびこ

Author:やまびこ
 悠々自適とは行きませんが、職場を離れた後は農業見習いで頑張っています。傍ら、人権擁護委員の活動やロータリー、ユネスコの活動などボランティアも。農業は見習いとはいえ、なす、キュウリ、トマト、ジャガイモ、何でもOK。見よう見まね、植木の剪定も。でも高い所が怖くなりました。
 ブログは身近に見たもの、感じたものをエッセイ風に綴っています。

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