心に染みる童謡
今年は「童謡100年」だという。1918年(大正7)創刊の児童雑誌「赤い鳥」が「童謡」という言葉を世に出した。老若男女・子供から大人まで、誰でもが口ずさみ、忘れることの出来ない歌。私のような«音痴人間»でも、自然に口ずさめるばかりか、年齢を超え、時代を超えて歌えるのが間違いなく童謡だろう。
童謡歌手・雨宮知子さん。山梨県は笛吹市一宮町の出身。「郷里で歌うのは9年ぶり」というコンサートを聞かせていただいた。会場は同町の「いちのみや桃の里ふれあい文化館」。実は、雨宮さんとは昨年12月、人権週間に因んだ全国中学生人権作文コンテスト山梨県大会の表彰式(甲府地方法務局・山梨県人権擁護委員連合会主催)のアトラクションに出演いただいたのがご縁。「もう一度、聴いてみたい」と、思っていた矢先のステージだった。
プログラムは15分のインタバルを挟んでの2部構成。1部では「早春賦」、「朧月夜」「やさしい時間」、「ピアノSolo♪」「♪みんなでうたおう♪」、「カラー・オブ・ザ・ウインド」。2部は「ピアノSolo♪」、「みかんの花咲く丘」、「かあさんの歌」、「七つの子」、「15夜お月さん」、「さとうきび畑」、「折り鶴」。うち「ピアノSolo♪」は終始伴奏を務めた栗原正和さん。
童謡歌手・雨宮知子さん。山梨県は笛吹市一宮町の出身。「郷里で歌うのは9年ぶり」というコンサートを聞かせていただいた。会場は同町の「いちのみや桃の里ふれあい文化館」。実は、雨宮さんとは昨年12月、人権週間に因んだ全国中学生人権作文コンテスト山梨県大会の表彰式(甲府地方法務局・山梨県人権擁護委員連合会主催)のアトラクションに出演いただいたのがご縁。「もう一度、聴いてみたい」と、思っていた矢先のステージだった。
プログラムは15分のインタバルを挟んでの2部構成。1部では「早春賦」、「朧月夜」「やさしい時間」、「ピアノSolo♪」「♪みんなでうたおう♪」、「カラー・オブ・ザ・ウインド」。2部は「ピアノSolo♪」、「みかんの花咲く丘」、「かあさんの歌」、「七つの子」、「15夜お月さん」、「さとうきび畑」、「折り鶴」。うち「ピアノSolo♪」は終始伴奏を務めた栗原正和さん。
ざっと300席のホールは超満員。20代の若者から40代、50代、60代、70代…。中には幼い子の手を引いた80代のお爺ちゃんも。第1部の「♪みんなでうたおう♪」では「花の街」や「「どこかで春が」、「どじょっじょふなっこ」、「春の川」、「ちょうちょう」、「うれしいひなまつり」、「花」などを、ステージと客席が一緒になって歌うのだ。そこには年齢の垣根もジェネレーション・ギャップもなかった。
童謡の良さはそこにある。歌謡曲や次から次へと生まれて来るニューミュージックとは、また違った味わいと、魅力が。世代間交流の懸け橋になっているのだ。童謡は日本の四季折々の自然や、どこにでもある生活の一コマを綴っている。そこには自然ばかりでなく、人やモノへの愛も込められているのだ。だから、世代を超えて人の心を打つのかも知れない。日本の伝統文化と融合した新しいコンテンツを創造している、と言ってもいい。
聞けば雨宮さんは、私とおない年の父親を早くして亡くした。このコンサートの舞台裏には、人知れず雨宮さんを我が子のように親身に気配りしていた男がいた。私と同じ人権擁護委員を務めている方で、昨年12月のアトラクション・ステージもこの人の尽力があった。土地家屋調査士を生業にしながらも、歌唱にも少しは«うるさい»男なのだろう。
雨宮さんは第2部の冒頭、自らが作った「~おはなしエプロン~『ももいちろう』」を披露。ご存知、一宮町は桃の生産量では日本一。その桃をテーマにした自作童話の語りである。童謡は不思議と絵画や文芸、芝居ばかりでなく朗読にも融合することを知らしめた。
童話画家のお姉さんが手掛けた、という可愛い桃の絵をあしらったコスチュームがよく似合う。20分余りの語りが、コンサートの中に見事に溶け込んでいた。世代を超えて歌える童謡は、そのすべての人たちの心の持ち様を浄化する魔力をもっている。童謡を歌いながら悪いことが出来る人間は日本の何処にも絶対にいまい。‘
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