初戦突破の興奮
日川高校HPより
「勝った、勝った」
夏の全国高校野球選手権大会が開幕した8日、山梨代表の日川は第三試合で和歌山の強豪・簑島を4-2で制して初戦突破を果たした。過去3回、甲子園の土を踏みながらも、ことごとく初戦で敗退、悔し涙を飲んだ。「これが喜ばずにいられるものか」。ナインの健闘に、同窓達は拍手喝采した。
山梨日日新聞より
日川4得点のうち3点はホームラン。今大会5号、6号、7号。甲子園球場に立て続けに3本のアーチを架けた。テレビに映る三塁側スタンドの日川応援団はむろん、茶の間の応援団も歓喜した。この日午前5時、在校生や同窓生等を乗せた応援団は,20数台のバスを連ねて山梨を出発。その先頭には丸山公夫同窓会長の姿もあった。
その前日、丸山さんから一本の電話が。「明日の特設人権相談会、出られませんが,宜しく…」。私も人権擁護委員を丸山さんとご一緒させていただいているのだ。年間計画に決められた相談所の開設が母校の試合日と重なってしまったのである。「当然ですよ。同窓会長が行かなかったら、叱られますよ」。
“残留組”は仕方なくテレビ観戦。市民会館の特設相談所を3時半に閉め、3時40分からのプレイボールに滑り込みセイフ。
「お父さん、日川が勝つといいわね」
女房や産後の育児で“逗留”している娘もにわか応援団。両チームの一挙手一投足に歓声を挙げるのだ。普段、野球におよそ関心を示さない女房や娘が、この日ばかりは“解説”までしてみせるのである。高校野球はそんな不思議な力を持っている。
戦い済んで…。甲子園の丸山さんに電話を入れた。
「勝ちましたよ。勝ちました」
普段は冷静沈着な弁護士さんも,この時ばかりはうれしさを前面に。子供のようなはしゃぎよう。母校の初戦突破の喜びを携帯電話に余すことなく伝えて来た。そんなお人柄が人の信頼を引き付けるのだろう。丸山さんは山梨県人権擁護委員連合会の会長を10年近くも務めた。その事務局がある甲府地方法務局人権擁護課の係長の息子さんも三塁側・日川のベンチにいた。いま,2年生。来年が楽しみな選手だ。
テレビというものは面白い。主眼の試合そのものばかりでなく,スタンドの応援席の表情や解説者と実況アナのやり取りまで映し出してくれる。ホームラン打者のバッテング,守備のファインプレイなど、その時々の“瞬間”をタイムリーに再現してくれるのだ。甲子園球場が大きくも小さくも見える。
甲府地方法務局の係長の息子さんは大月市の猿橋中の出身。30㎞はあろう山梨市の日川高に来た。“同窓バカ”ならぬ“親バカ”のお父さんもあのスタンドのどこかにいるのだろう。親しい仲間のAやBもいるはずだ。甲子園球場から7~800㎞はあろう山梨市の片田舎。甲子園と茶の間の距離がなくなるから不思議。(次回に続く)
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