危なっかしい子供たち

乙女高原ロッジ

 秩父多摩甲斐国立公園の一角・乙女高原で二日間にわたって開いたユネスコの国際子供キャンプは天候にも恵まれ、無事終わった。何であれ、野外活動は、その成否が天候に左右される。昨年からだが、8月のお盆前の土、日としたのは正解だった。この時期は天候が安定する時期だからだ。

乙女高原の花


 しかし、弱点もある。山梨市を中心に、峡東と呼ばれるこの地方は山梨県きっての果樹地帯。桃や葡萄が出荷の最盛期を迎える。だからキャンプを運営するスタッフや指導者の確保が難しくなるのも確かだ。


 このキャンプは、もちろん子供たちが主役。国際子供キャンプだから日本ばかりではなく、外国籍の子供たちもいる。今年はブラジルやペルーの子供たちを含めて主役は約50人。これに大人のスタッフや指導者を合わせて参加者は総勢80人を超した。


 主催者の山梨市ユネスコ協会とユネスコみどりの会が入念に用意したプログラムに沿って子供たちは二日間の野外生活を楽しむのである。歌やゲーム、思考を凝らした創作活動、ハイキングや星空の観察、キャンプファイヤーもある。キャンプだから自分達が寝るテント張りや食事のための飯盒炊さんもある。


ナベ

 子供たちが和気合い合いに取り組むのはやっぱり飯盒炊さん。カレーが定番で、子供たちは持ち寄ったおコメを研ぐ傍ら、タマネギやジャガイモ、肉など具の調理をする。これがまた悪戦苦闘。まず、包丁の使い方をほとんどの子供たちが知らない。危なっかしくて見ていれないから使い方を教えるのだが、今度はジャガイモを小さなサイコロに切ってしまうのである。


 こんなことならまだいい。タマネギを剥かせたら、芯まで剥いてしまう。今回はなかったが、もっとひどいケースになると、飯ごうに水を入れずにご飯を炊いたり、「コメを研ぐ」という言葉が分かりにくいと気遣った指導者が「おコメを洗って」と言葉を置き換えたら「洗剤はどこ」と言うのである。世のお母さん達、ホントだよ。


笑うに笑えない話だ。考えてみれば無理もない。子供たちは家庭で母親が作ったご飯を食べ、料理を食べる。そこで親に手伝うとか、手伝わせるといったことがない証拠である。ご飯を炊くのは自動炊飯器だから、火をたく必要もない。しかし子供たちは嬉々として火を焚き、カレーの具を作った。




 もっとびっくりしたのはトイレ。小学4年生の子が「トイレが出来ない」と、ベソをかいて来るのである。「どうしたの」と言うと、キャンプ場のトイレが和式だったからだった。跨ぐのが怖かったというのである。スタッフもすぐには理解しかねたと言う。


 この子の場合、生まれながらに便座の洋式トイレで育ったのだ。スタッフの中には教師もいるので聞いてみたら、そんな子供は珍しくないのだそうで、学校では和式ばかりでなく、洋式トイレを増設しているのだそうだ。生活のハイレベル化は子供たちを軟弱にしてしまうのか。野外活動の大切さを改めて思い知らされた。



乙女高原風景




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やまびこ

Author:やまびこ
 悠々自適とは行きませんが、職場を離れた後は農業見習いで頑張っています。傍ら、人権擁護委員の活動やロータリー、ユネスコの活動などボランティアも。農業は見習いとはいえ、なす、キュウリ、トマト、ジャガイモ、何でもOK。見よう見まね、植木の剪定も。でも高い所が怖くなりました。
 ブログは身近に見たもの、感じたものをエッセイ風に綴っています。

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