曲線の美

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 どうして、あんなに美しい曲線が作れるのだろうか。もう一月も終わり。初詣と言う言葉は色あせるが、その初詣で参拝させていただいた寺社仏閣や、ちょっとした旅先で訪れる古城。名刹と言われる建物の屋根やお城の石垣を見上げながら、その美しさにいつものことながら感心させられるのだ。魅入ると言ったほうがいいかもしれない。




 屋根は総じて銅葺き。本来は紅いはずの銅板が風雪の中でいつしか蒼くなり、ずっしりとした重量感を醸し出すのである。どこまでも碧い大空のキャンパスに大胆に描き出す曲線美は、まさに第一級の芸術品だ。




 古都である京都や奈良などユネスコの世界遺産に指定された地域の寺社仏閣であれ、私がいつも通りすがりに見る身近な甲斐善光寺(甲府市善光寺町)であれ、みんな同じ。それでいて空に描く屋根の曲線は、それぞれが微妙に異なるのである。甲斐善光寺は、むろん長野の善光寺と深い関わりを持ち、その発祥は戦国の武将・武田信玄に由来する。


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 我が国の寺社仏閣の建築様式は、中国のそれに影響しているのだろうが、中国で見るものとは微妙に味わいを異にするのだ。和風に上手に置き換えて今に伝えている。重機などなかった時代、時の権力者が時間と人力やお金力を惜しむことなく投じて造りあげた。その一つ一つに歴史のロマンが隠されているのだ。そのことは古城の石垣だって同じ。石垣の曲線美は、これまたみんな異なるのである。




 曲線の美しさは書道文字にも言える。若い頃だが、ある名高い書家が講演の中でこんなことを言った。


 「直線であれ、曲線であれ書の真髄は線の美しさにある。文字の持つ奥深い意味もさることながら、書道は線の美の追究に他ならない」




 当時、大学講師としても教鞭をとっておられた、その書家は修業時代の若き日を振り返りながら、こんな話も。


 「私の師匠は、私が弟子入りして一年というもの、一文字の字も書かせてくれなかった。来る日も来る日も書くのは線ばかり。その単純な毎日に挫折感を味わったこともあった。でも、この基本的な修行が今の自分の礎になった」




 何かを極めたり、極めようとした人間は、私達凡人とは何処かが違う。素人なら一見、ばかばかしいように見えることをあえて強い、それを受け入れてみる。私達は強いることはむろん、それを受け入れる度量もなければ、知恵もない。淡々と話を進める、その書家は、人の言うことを素直に受け入れ、それを自分で消化してみることの大切さを言外に説いた。「なるほど」と頷きながらも…。それが分かれば、俺だって凡人ではいない。




 「脚線美」と言う言葉がある。もちろん女性の脚の線の美しさだ。その脚線美は全体のボディラインの美しさにも通ずる。「この助平野郎」。そんな硬いことを仰いますな。女性には男性にはない美しさがあるんです。世界にも大きな影響を与えた浮世絵師が描いた美人画。まさに曲線美の極みだろう。これだって日本が世界に誇り得る芸術の一つだろう。





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やまびこ

Author:やまびこ
 悠々自適とは行きませんが、職場を離れた後は農業見習いで頑張っています。傍ら、人権擁護委員の活動やロータリー、ユネスコの活動などボランティアも。農業は見習いとはいえ、なす、キュウリ、トマト、ジャガイモ、何でもOK。見よう見まね、植木の剪定も。でも高い所が怖くなりました。
 ブログは身近に見たもの、感じたものをエッセイ風に綴っています。

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