魅了するプロの話術

 日がどんどん短くなるから、晩酌の時間が早くなる。一杯やりながら6時台にやってくれる山梨放送やテレビ山梨のニュースを見た後、7時からのNHKニュースを見ていたら、今年の紅白歌合戦の司会者が決まったという自前のニュースを伝えていた。大晦日恒例のあの歌番組だ。なぜか私はあまり好きな番組ではないが、このニュースは今年も年末が近づいていることを否応なく実感させられた。

 
紅白歌合戦



 その総合司会役はNHKの松本和也アナウンサー。そういえば、先頃、静岡市で開いた国際ロータリー2620地区の地区大会で講演した松本さんは、自らが総合司会に選ばれることをほのめかせていた。そんなことはどっちでもいい。ここでお話したいのは彼の話っぷりだ。


松本アナ


 上手い。さすがにプロだ。「体験的コミュニケーション術」と題した1時間の講演は約1,500人の心を掴んで離さなかった。そういっては失礼だが、テレビ向きのイケメンでもなければ、特別のインパクトを持った風貌でもない。しかし、その話術が聴衆をどんどん話の中に引っ張り込んでいくのである。


ロータリー大会



 松本さんは若き日の自らの失敗例を引き合いに出しながら、自らが導き出した話術、コミュニケーション術を話した。松本さんはこう言う。




 「若い頃は番組の司会をする時、台本通り暗記した事をただ間違いないようにしゃべることに夢中だった。余裕はおろか、自分というものがないから、台本を一歩間違えると目の前にいるメーンゲストの名前すら忘れ、頭は真っ白。その時の失敗で自分の言葉でしゃべることの大切さを知った」





 プロとはすごい。素人の私達はこの話だけを聞けば「そんな事、当たり前じゃないか」と思ってしまうのだが、私達は例えば結婚式の祝辞などかしこまった挨拶であればあるほど自分が書いた≪台本≫通りに話そうとする。どこかでつまずいたらどうにもならなくなるのだ。いわゆる≪とちる≫というヤツだ。私なんか、若い頃、ある結婚式で祝辞の最中、緊張のあまり新郎、新婦の名前が出てこなくてマイクの前で立ち往生をした覚えがある。


マイク

 「言葉が命」と言われ、話術には自信があるはずの政治家だって、こんな失敗がある。まだ公職選挙法で立会演説の制度があった頃の話だが、ある大物政治家が演説中、カッとしたのか会場から飛んだヤジに乗っかってしまった。それがウンのつきの始まり。それまで理路整然と政策を訴えていた演説の論旨は、そこから一変、支離滅裂になってしまった。後で、俺としたことが・・・と頭をかいていた。しかし、一方では硬苦しい演説よりよかった、と言う有権者の声も。




 松本さんは過去の自らのビデオを検証しながら話す。素人とプロの違いはここだと思った。この日のビデオは講演のためだが、恐らくプロたちは、その度ごとに検証と反省を繰り返し、工夫に工夫を重ねているのだろう。アナウンサーは時間にもシビアな世界に住んでいる。この日も講演の終了時間に寸部の狂いもなかった。



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Author:やまびこ
 悠々自適とは行きませんが、職場を離れた後は農業見習いで頑張っています。傍ら、人権擁護委員の活動やロータリー、ユネスコの活動などボランティアも。農業は見習いとはいえ、なす、キュウリ、トマト、ジャガイモ、何でもOK。見よう見まね、植木の剪定も。でも高い所が怖くなりました。
 ブログは身近に見たもの、感じたものをエッセイ風に綴っています。

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