夏野菜の植え付け
ゴールデンウィークも後半戦。家族連れや仲間同士…。全国各地の行楽地は、ここぞとばかり繰り出す行楽客で賑わっている。その様子は新聞やテレビが連日のように伝えてくれる。その表情は、みんなにこやか。仕事から開放され、存分に休日を楽しんでいる姿が、いやが上にも伝わって来る。
主役は、むろんサラリーマンと、その家族。私のような職場をリタイアした人間にとって、大型連休も他人事のようなもの。決してひがみで言っているのでもなければ、憧れているのでもない。むしろ、この時季のゴールデンウィークや夏のお盆休み、年末・年始の休みしか、旅行や行楽がままならないサラリーマンに、今となっては同情したくなる。
「お父さん、行楽や旅行も一仕事ね。それに、ホテルや旅館の宿泊費も高いんじゃない?三割増し、四割増しだってよ」
お盆休みや年末・年始の連休も含めて、行楽地や帰省地の表情と“セット”で報道されるのが車の渋滞情報。20㎞、30㎞は当たり前。時には40㎞を超す高速道路の渋滞だって珍しくない。テレビに映し出される、そんな姿を見れば、当事者ばかりでなく、見ている方だって、ウンザリするし、同情もしたくなる。その上、計算高い我が女房殿、全てに割高になる経費まで思いを馳せるのである。自分たちだって10数年前まで、そんなことをしていたことなんか忘れてしまっている。
サラリーマン生活から解放され、「毎日が日曜日」とまではいかないまでも、生活のパターンが変わった今、ゴールデンウィークの過ごし方も変わった。ナス、キュウリ、トマト…。甲府から山梨市の実家に住まいを移してからというもの、ゴールデンウィークを夏野菜の植え付けの目安にしている。
秋物のサツマイモやサトイモの植え付けもこの時季だ。もっともサツマイモは「植える」のではなく、「挿す」という。つまり、ナスやトマトのように根のある苗を「植える」のではなく、サツマイモは茎、分かり易く言えば、ツルの一部を盛り土に挿しておけばいいのだ。全ての女性という訳でもないだろうが、我が女房殿、このサツマイモを焼き芋で食べるのが大好き。
サツマイモほど、どう猛というか、逞しい野菜はない。ツルの一部を盛り土に挿しただけで、根を張り、イモを付ける。根付きの確立は極めて高い。そのツルはグングンと伸び、途中至る所で根を付けるので、「ツル返し」といって、無駄な根を地面から切り離してやらないとならない。そうしないと勢力が分散、本来のイモの成長を阻害してしまうのである。
彼岸明けに蒔いたジャガイモは、もう一回目の土寄せの時季。イモ類は、サツマイモやサトイモを含めて、この土寄せが肝心なのだ。そんな仕事に取り組む私のところに婆(女房)と一緒にやって来た孫娘。「京佳ちゃん(3歳の孫娘)もやる」。何でも興味を持つ孫娘の愛嬌がまた可愛い。畑仕事に一服の清涼剤となるのである。
この辺りはブドウやサクランボを中心とした果樹地帯。消毒作業はむろん、これから滴粒やジベレリン着けなど繁忙期に。大型連休の過ごし方は、様々なのである。
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