ロータリーアンのクリスマス
もう、そんな季節がやって来たのだ。夜、車で走っていると、あっちこっちの家にクリスマスの電飾が。赤、青、黄色。さまざまに模られたイルミネーションが闇に浮かび、子供ならずとも、心弾むような、ロマンチックな気分にさせてくれる。なぜか、その電飾は数軒ずつかたまっているのである。ある知人が、こんなことを言った。
「あれねえ、隣近所というか、人間の心理を見事に反映しているんですよ。最初、どこかの家で、この電飾を始めますよねえ。すると、それが両隣に波及するんです。そこで、もう一つ面白いのは、波及の方向。全てとはいえませんが、その波及の順路は道を挟んで反対側ではなく、一方づきながらやがて反対側にも広がるんです」
へえ~。そんなものかなあ、と注意して見たら、やっぱりそうだ。まあ、そんなことはどっちでもいい。子供達と一緒に楽しそうにクリスマスの電飾の飾り付けをする若いお父さんやお母さん。平和な家庭の証だ。微笑ましくもあるし、傍から見ていても楽しい。
私たちのロータリークラブでは毎年、12月の第二土曜日と決めてクリスマス家族会を開いている。メンバーが子供達やお孫さん、おじいちゃん、おばあちゃんまで連れてきて、みんな一緒に和やかなひと時を過ごすのである。メンバーの奥さんはもちろんだ。歌やゲーム、子供達や奥さん達へのプレゼントもいっぱい。
名前の通りの家族会だが、恒例で市長やライオンズクラブ、JC(青年会議所)の代表をもお招きする。クリスマスならではのカラフルなとんがり帽子やレイがみんなよく似合う。催しの裏方を務めるのはクラブ内で分担しているクラブ管理運営委員会の親睦担当のメンバーたち。事前に「炉辺会談」という古めかしい名の打ち合わせ会を開いて、その趣向を凝らす。
街のアマチュアバンドを呼んで来たり、時にはプロの歌手をお呼びすることも。いずれにしてもみんな手作りである。夫婦揃っているから金婚式や銀婚式を迎えた会員カップルのお祝いもする。お祝いの花束は会員が営む花屋さんから、子供達や奥さん達へのプレゼントは出来るだけメンバーに関係するお店から調達する。大はしゃぎで喜んだり、楽しんだりしているのは子供達ばかりではなく、お父さん達も同じ。和やかなクリスマスの夜は更けていく。
この家族会が済むと、わがロータリークラブの年内の行事はあと一回の例会を残すだけ。7月から始まるロータリー年度は前半から後半へと折り返す。対外行事は別として、クラブ内の行事は親睦旅行も済んで大きな行事は一段落。一年交代の今年の三役(会長、副会長、幹事)も内心ホッとしているだろう。
一年が経つのがやたらと早い。あと10日余り、クリスマスが終わって街の電飾が消えれば、すぐ除夜の鐘だ。今度はお寺の鐘を突く。一夜明ければお正月。手のひらを返したように、あっちこっちの神社に初詣だ。よく考えれば日本人は面白い民族である。世界的にも珍しいに違いない。
ブログランキングに参加中です。
↓この下の「山梨情報」をクリック いただけると励みになります。

ありがとうございました!
スポンサーサイト