花火の臨場感

隅田川花火大会1


 「わあ~、綺麗・・・」
大人も子供も、男も女も口をあんぐり開けて夜空を眺める。そう、花火だ。この時期、各地で繰り広げられる花火大会は、夏の夜の風物詩である。7月25日。居間のテレビは、毎年恒例の東京・隅田川の花火大会を中継していた。スケールもでっかい。





 あの「桃太郎侍」で人気者だった高橋英樹や若く綺麗な局アナが浴衣姿で、花火を解説していた。コンクール方式をとっているようで、参加花火店が腕前を競う自慢の創作花火は見ごたえがある。花火の光に照らし出される隅田川の水面と、そこに浮かぶ小舟。恐らく花火見物のための屋形舟だろう。その上に架かるいくつかの橋。そして、夜空に浮かぶ両国などのマンション群。全体が絵になる。


花火大会3


 ド~ン、ド~ン。我が家の窓越しでも花火の音が。たまたま一緒になったのかもしれないが、山梨市恒例の笛吹川花火大会の日だった。花火大会は夜を待っての催しだから、開始時間はほぼ同じ。テレビで放映される隅田川の花火に後ろ髪を引かれながらも、女房と二人して外に出てみた。




 見える、見える。打ち上げ地点は、直線で4㌔ぐらい先だが、目の前の大空に次々に花火の大輪が。見物席は家の前の植え込みを離れた常口前の古道。植え込みは暑い夏の夜には涼しいのだが、こんな時には邪魔な存在だ。大きな石の上に、これまた大きなお尻を下ろし、うちわで仰ぎながら女房が言った。


花火4


 「お父さん、テレビの隅田川の花火もいいけど、やっぱり、花火は生で観るこれだよね。でも、ちょっと離れているせいか、光と音が合わないわね」



 その通りだ。花火の醍醐味は臨場感。打ち上げられては消える大輪の色彩、それもさることながら体の芯に染み渡る、あの音だ。ド~ン、ヒュ~ル、ヒュ~ル、ド~ン、ド~ン。夜空のキャンパスを彩る花火の芸術を立体的に総仕上げするのがこの音である。4㌔先の花火の音は確実にズレるのだ。


花火2


 花火は音と光の競演だ。打ち上げの真下といわないまでも、やっぱり近くで観るに限る。音と光が一体となるので、臨場感は全く違う。不思議な事に、夜空の花火を見上げるどの顔も、みんなあんぐり口を開けているのだ。夜空の星を眺める時と違って物思いにもふけらないし、何の考え事もしない。確実に、みんなが無心で上を眺める。頭の中を空っぽにして、あんぐりと口を開けている。これ、本当に間違いないんです。




 私達夫婦には、隅田川花火大会にはヘンな思い出がある。確か娘が女子大時代の20歳頃だった。花火を観に行く途中で、慣れない下駄に浴衣姿だったためか、転んで足を骨折、東京・品川の外科病院に担ぎ込まれたことがある。親バカの私たちは山梨から大慌てで駆けつけたものだ。もう20年近くも前のことだ。


浴衣


 そんな事を覚えているのかいないのか、この時期、毎年のように大学時代の仲間の家に泊まっては、花火見物としゃれ込んでいる。その子は酒徳さんといって、隅田川近くの両国に住んでいる。山梨の我が家にもご夫婦で遊びに来てくれる。今度、山梨に来たら、うんともてなしてやりたいと思っている。幾つになっても親バカは親バカ。幾つになっても娘達は可愛い。




.ブログランキングに参加中です。  
 ↓クリック いただけると励みになります。

人気ブログランキング【ブログの殿堂】

ありがとうございました!


スポンサーサイト

comment

管理者にだけメッセージを送る

ランキング参加中です!
人気ブログランキング【ブログの殿堂】
おきてがみ
プロフィール

やまびこ

Author:やまびこ
 悠々自適とは行きませんが、職場を離れた後は農業見習いで頑張っています。傍ら、人権擁護委員の活動やロータリー、ユネスコの活動などボランティアも。農業は見習いとはいえ、なす、キュウリ、トマト、ジャガイモ、何でもOK。見よう見まね、植木の剪定も。でも高い所が怖くなりました。
 ブログは身近に見たもの、感じたものをエッセイ風に綴っています。

最新記事
カテゴリ
最新コメント
FC2カウンター
ブログ成分解析
ブログランキングならblogram
検索フォーム
月別アーカイブ
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

全国からアクセスありがとう!

ジオターゲティング
最新トラックバック
アルバム
リンク
忍者ツール
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
RSSリンクの表示
FC2ブログジャンキー

「アクセス数が全然伸びない…」そんな悩みをブログジャンキーが解決します!