FC2ブログ

百日紅(さるすべり)の花

百日紅の花


 緑の中でひと際異彩を放つ紅。この時期、路傍や露地で色彩豊かに咲く花は珍しくないが、大きく茂り、空中を紅く彩る花は、恐らく百日紅(さるすべり)をおいてほかにないだろう。我が家の百日紅も今が満開。紅葉にはもちろん早く、緑が厚苦しい植え込みの中で、ひと際異彩を放っている。その幹であるかどうかは定かではないが、ミンミンゼミが「鳴かねば損だ」とばかり力を振り絞って鳴いている。




 8月23日は処暑。二十四節気にはめっぽう詳しい「matsuyama」さんに聞く方がいいが、今年の残暑はここに来ても収まりそうにない。「matsuyama」さんはとは、私の拙いブログをお読み頂いているブログ友達。インターネット上のお知り合いだから、どこにお住まいなのかも知らない。しかしインターネットとは不思議で、旧知の友のような感覚で、折に触れブログを訪ね、二十四節気をめぐる歳時記を楽しみに拝見させて頂いている。


百日紅2



 我が家の百日紅は、私にとって思い出深い樹木の一つ。幹の太さは直径40cm近くもあって、背丈も10m近い。子供の頃とその太さは変わらない。恐らく、100年どころか200年、あるいはそれ以上の年輪を刻んでいるのだろう。わんぱく盛りの頃、地域のガキ大将たちと一緒になって、この木で遊んだ。木登りだ。百日紅(さるすべり)は、その名の通り「サルが滑る」ほど幹の肌がつるつるしているので、木登りはし易くもあり、し難くもある。そこから落ちてタンコブを作った、わんぱく小僧もいた。そんな幼い頃をオーバーラップさせながら窓越しに見る百日紅の花は、また違った味わいがある。


百日紅
百日紅の木(右手)


 そんなわんぱく小僧も、いつの間にか60歳台も半ばを過ぎた。ガキ大将は70歳を超している。先頃は休日を利用して地区の役員にお集まり頂いて、地域を流れる小河川を見て回り、特に大河川にある取り入れ口の現地確認をした。木陰で一服(休憩)しながらオジサンたちの口を突いて出るのは、わんぱく時代の思い出。



 「夏休みのこの時期、毎日、真っ黒になって水浴びしたよなあ。でも今は人っ子一人いない。子供たちはどこに行っちまったのかねえ・・・。上流にダムが出来、水量も減っちまった」


川


 「ウナギ獲りの下げ針もしたよなあ。こんなに水が減っちまったらウナギの遡上も少ないんじゃあないのかねえ。第一、今の子供たちはそんな遊びはしねえもんなあ・・・」



 「お宅の百日紅、今年も真っ紅に咲いていますね。よくみんなで木登りして遊んだっけえなあ・・・」


船


 わんぱく時代を懐かしんでいるのは、どうやら私だけではないらしい。百日紅は、そんなわんぱく小僧達の夏を彩る花でもあった。子供たちの夏休みが始まる7月下旬から花をつけ、残暑が消える9月上旬まで咲いている。百日とはいかないまでも花の息は長い。これほど長く咲く花は滅多にない。裏を返せば、この花が散り始めると季節は名実共に秋。そういえば百日紅などの植え込みで鳴いていた蝉もジイジイと鳴くアブラゼミからミンミンゼミへ。残暑の中でゆく夏を惜しむように鳴いている。どこかわびしさを滲ませているのだ。




.ブログランキングに参加中です。  
 ↓クリック いただけると励みになります。

人気ブログランキング【ブログの殿堂】

ありがとうございました!


スポンサーサイト

comment

管理者にだけメッセージを送る

ランキング参加中です!
人気ブログランキング【ブログの殿堂】
おきてがみ
プロフィール

やまびこ

Author:やまびこ
 悠々自適とは行きませんが、職場を離れた後は農業見習いで頑張っています。傍ら、人権擁護委員の活動やロータリー、ユネスコの活動などボランティアも。農業は見習いとはいえ、なす、キュウリ、トマト、ジャガイモ、何でもOK。見よう見まね、植木の剪定も。でも高い所が怖くなりました。
 ブログは身近に見たもの、感じたものをエッセイ風に綴っています。

最新記事
カテゴリ
最新コメント
FC2カウンター
ブログ成分解析
ブログランキングならblogram
検索フォーム
月別アーカイブ
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

全国からアクセスありがとう!

ジオターゲティング
最新トラックバック
アルバム
リンク
忍者ツール
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
RSSリンクの表示
FC2ブログジャンキー

「アクセス数が全然伸びない…」そんな悩みをブログジャンキーが解決します!