喪中の挨拶状

喪中


 「お父さん、○○さんのお母さんがお亡くなりになったんだそうですよ。今からでも、ご挨拶にお伺いしなきゃあ・・・」



 女房がポストに届いた「喪中」の挨拶状を私の手元に持ってくる。



 「喪中につき年末年始のご挨拶をご遠慮申し上げます」



 文面はみんな同じだが、こんな挨拶状が11月に入って毎日のように届く。もちろん、ほとんどが葬儀・告別式に弔問しているので心当たりがあるのだが、中には、この挨拶状で初めてご不幸を知ることもある。特に友の奥さんのご実家のご不幸の場合、知らせがなければ知る由もない。そんな時、早々に文(ふみ)をお送りしたり、お悔やみに駆けつけたりする。この場合、決まり文句のような言い訳を伴うのだ。「知らないこととはいえ・・・」。



喪中2



 この挨拶状は文言の通り、喪中であることを知らせ、予め年賀状など新年の挨拶をしないことを伝えるのだ。≪ブク≫を被らせてはいけない、という配慮からである。その習慣がどこにもあるかどうかは分からないが、ここ山梨ではある意味で年末を控えての風物詩でもある。人々が年賀状を書き始める前に発送することは言うまでもない。




 毎年、年賀状を交換している親戚、友人、知人など親しい人達を対象にする人もいれば、葬儀・告別式への参列者全員に出す場合もある。昨年の年賀状の控えではなく、香典帳を基にした、いわゆる儀礼的な発送だ。その場合、かなりの枚数になるから、作業も大変。時期が制約されているので、年賀状のように明日、明日と先送りは出来ない。




風景



 「あの人も・・」「この人も・・」。今年はお葬式が多かった。少なくても10件や20件ではない。年々その数が多くなるような気がする。このお葬式にお伺いする数は、人それぞれの交友関係のバロメーター。一般とは少々性格を異にするが、政治家は大変だなあ、と思ったことがある。「私なんか少ない方」と言う、ある県議会議員の場合、その数は350件を超すと言う。平均すれば、毎日、1件の割合でお葬式を廻っていることになる。




 法律で政治家の寄付行為は禁止されているとはいえ、お葬式の香典は古くからの慣行であるばかりか、相互扶助的な意味合いもある。手ぶらで弔問するわけにもいくまい。大きなお世話かもしれないが、その経費だけでも大変だろう。大政治家ならいざ知らず、県議会議員や市議会議員など、献金のような政治資金がほとんどない地方政治家の場合、頭が痛いはず。全く大きなお世話。選挙のためだから仕方がないか・・。



富士



 11月も半ばを過ぎた。喪中の挨拶状が一段落する頃になると師走。もうすぐだ。一年が経つのがなんと早いことか。仕事に追われ、毎日を慌しく過ごしていた現役時代の方が一年が長かったような気がする。今年の幹事さんは手回しがいい。早くも新年会(クラス会)の案内状が舞い込んだ。窓越しに見える富士山も下界に降る一雨ごとに雪化粧を厚くする。庭の柿の木も日に日に葉っぱを薄くしている。地面に落ちた枯葉がカラコロと音を立てて転がる。こうしてパソコンを叩く足元も冷たくなった。師走になると時間の経つペースはもっと速くなる。年賀状だって書かなければならない





ブログランキングに参加中です。  
 ↓この下の「山梨情報」をクリック いただけると励みになります。
にほんブログ村 地域生活(都道府県)ブログ 山梨情報へ

新バナー  ← 「甲信越情報」 こちらも応援よろしくお願いします


ありがとうございました!


スポンサーサイト

comment

管理者にだけメッセージを送る

No title

訪問ありがとうございました。

No title

三十一日に出した葉書 [ カテゴリ未分類 ]
毎年大晦日に10通前後の葉書を出す 相手は毎年変るが文面は殆んど変らない。12月のはじめ身内・家族を亡くして、新年のご挨拶欠礼を伝えてきた人達への新年の挨拶状である。シンプルな普通葉書に書かれた文面 下記の如し
『亡きご母堂(ご尊父・ご令兄・・)様を偲び、ご冥福を祈りつつ 明けましたこの年が ご一家にとりまして 平安で実り多い年でありますよう 心より祈念申し上げます。今年も宜しく 柳居子』

喪中の身は穢(けが)れが有るなどと考える人は余程数が少ないと思う。しかしこの国の伝統 習慣は常識として皆が守る。 ご挨拶欠礼は喪中の人からの心配(こころくばり)だが、あらたまの年を迎えるのに何の隔てがあろうか。此方から挨拶をする段には良かろうと云う柳居子風独自の判断である。 『賀・目出度い』 という言葉は当然控えねばならないが、相手家族の平安を祈る文言 障りがあろう筈が無いと独り決めして出し続けている。

 服喪の年の正月は誰からも賀状が届かない 喪中を知らずに届く数少ない賀状の内 こんなのが一通くらい有っても良いと思う。相手励まし人間関係・距離がほんの少しでも縮まれば結構な事と柳居子思う。



柳居子さん

 全くおっしゃる通りだと私も思います。当事者だって、この忙しい世の中、実際には≪喪≫に服しているかと言うと疑問です。伝統、習慣の落とし子といったら「不謹慎者め」と叱られるかもしれませんね。ただ人間関係は大切にしなければなりません。
ランキング参加中です!
人気ブログランキング【ブログの殿堂】
おきてがみ
プロフィール

やまびこ

Author:やまびこ
 悠々自適とは行きませんが、職場を離れた後は農業見習いで頑張っています。傍ら、人権擁護委員の活動やロータリー、ユネスコの活動などボランティアも。農業は見習いとはいえ、なす、キュウリ、トマト、ジャガイモ、何でもOK。見よう見まね、植木の剪定も。でも高い所が怖くなりました。
 ブログは身近に見たもの、感じたものをエッセイ風に綴っています。

最新記事
カテゴリ
最新コメント
FC2カウンター
ブログ成分解析
ブログランキングならblogram
検索フォーム
月別アーカイブ
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

全国からアクセスありがとう!

ジオターゲティング
最新トラックバック
アルバム
リンク
忍者ツール
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
RSSリンクの表示
FC2ブログジャンキー

「アクセス数が全然伸びない…」そんな悩みをブログジャンキーが解決します!