子供たちの国際交流

 「遠~きや~まに日は落ちて・・・」

 真っ赤に燃え盛るキャンプフヮイヤーを囲んだ子供たちの歌声は、静まり返った山々の闇に響き渡った。ここは秩父多摩甲斐国立公園の山梨県境に位置する乙女高原の一角である。

地図   

真っ赤な炎に照らし出された顔、顔、顔。みんな清らかに輝いていた。


キャンプファイヤー2

 国際子供キャンプ。山梨県高校ユネスコのOBたちで組織したユネスコみどりの会が子供たちの国際交流を狙いに1966年、やはり山梨県山梨市の万力林で始めたのが、その始まりである。その後、ユネスコみどりの会が母体となって結成した山梨市ユネスコ協会が継承、再びユネスコみどりの会と共催で、1回も休むことなく43年間実施してきた。



 このキャンプに参加した子供たちの数は延べでは3,000人近い。参加者の人数にとどまらず、さまざまの場面で
歴史の重みを実感ずる。最初の頃に参加した子供たちが親となって、その息子や娘達を参加させているのである。無邪気に飯盒炊さんや創作クラフト、ハイキングやキャンプファイヤーを楽しんだ子供たちが立派なお父さんやお母さんになっていた。間もなくお孫さんをこのキャンプに送り込んでくるだろう。

キャンプファイヤー


 しかし、子供たちを取り巻く環境は変わった。例えば、日本の子供たちと並んでキャンプの主役となる外国の子供たち。かつては横田基地などを廻り、キャンプの米兵の子弟に参加を促した。白人もいれば黒人もいるが、当然のことながらアメリカ人一色。ところが、今は違う。中国、韓国は当たり前。タイ、フィリピン、インドネシアなどの東南アジア、さらにブラジルやペルーなど南米、またイラン、イラクなど中近東といった具合に参加国は多岐にわたる。一方、アメリカ人は影を潜め、イギリスやフランス人はほとんどいない。 外人さん金髪 笑



 最初の頃のアメリカの子供たちはほとんど日本語が話せなかったのに対して、今参加している外国の子供たちは日本語がぺらぺら。それもそのはず、半ば日本の社会から閉鎖された米軍キャンプの子弟達の多くは、アメリカ人学校に通っていたから日本語が話せないのも無理はない。子供たちの環境が全く違う。



 今参加している外国の子供たちは、そのすべてが山梨県内の小、中学校の在籍者。かつては山梨県の学校にはほとんどいなかった外国人の師弟が今はかなりの数にのぼる。確かな数は分からないが、平均では30人、40人学級のクラスに1
人ぐらいの割合でいるのではないか。子供たちのお父さん達は日本で懸命に働き、やがては母国に帰る人たちもいるのだそうだ。外国人の師弟は甲府や、その近郊を中心に増加の傾向にあるという。


乙女高原



 こうした子供たちは言葉ばかりでなく、日本の生活や習慣まで結構理解している。だから、かつてのように米軍キャンプのアメリカ人の師弟が片言の日本語を話し、日本の子供たちが片言の英語を覚える、といった光景はなくなった。言葉ばかりでなく、風俗や習慣は、それぞれ国によって違うのだが、二日間のキャンプ生活の中で外国の子供たちは、それを日本の子供たちに合わせてしまうのである。考えてみれば、今の子供たちは国際交流を銘打ったキャンプ生活以前に毎日の学校生活の中で国際交流をしているのである。
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Author:やまびこ
 悠々自適とは行きませんが、職場を離れた後は農業見習いで頑張っています。傍ら、人権擁護委員の活動やロータリー、ユネスコの活動などボランティアも。農業は見習いとはいえ、なす、キュウリ、トマト、ジャガイモ、何でもOK。見よう見まね、植木の剪定も。でも高い所が怖くなりました。
 ブログは身近に見たもの、感じたものをエッセイ風に綴っています。

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