差別と区別

人権


  議会の同意を踏まえた市町村長の推薦を経て法務大臣が委嘱する人権擁護委員。その連合組織がどの都道府県にもある。「〇〇人権擁護委員連合会」というヤツで、それぞれが事務局ばかりでなく、常務、総務、研修、救済、男女共同参画、子ども人権など各種の委員会を設けて活動を支えている。山梨県には210人の委員がいて人権擁護の実践と啓発活動をしているのだ。もちろん各地の地方法務局と密接な連携下にあることは言うまでもない。




 男女共同参画。ここでは人権擁護の観点からの取り組みだ。この言葉は法整備(男女共同参画基本法)とも相まって社会に根付きつつある。男女機会均等法とともに女性の地位向上や社会進出ばかりでなく、男女の差別の解消に大きな貢献をしていることは確か。官公庁、民間を問わず、その考えはかなり浸透していて、待遇面での格差もだんだん解消されつつある。職場には女性の管理職が目立って増えた。特に行政はその男女共同参画に積極的な後押しをしている。

人権2


 先頃、私の手元に山梨市の福祉事務所から一通の書類が届いた。民生委員・児童委員と主任児童委員候補者の推薦を求める文書である。その手引き書類の中には、こんな一文が。




 「・・・推薦に当たっては、女性の積極的な登用に努めるよう、云々。特に定数2名以上の地区は、出来る限り女性も含めた推薦を・・・」




 女性の積極的な登用を促しているのである。民生委員は地域代表が候補者を推薦、法律に基づいて設けられた市町村の推薦委員会が協議を経て厚生労働省に推薦、大臣が委嘱する仕組み。人権擁護委員との手続き上の違いは関係省庁の違いもさることながら、首長の推薦ではないことと、議会の同意を伴わないことだ。子ども達のいじめや虐待、近隣トラブルや家庭内暴力は人権擁護委員、今話題の高齢者の放置や孤独死などの救済は民生委員の任務の範疇。特に民生委員の任務には地域性が強い。


人権キャラクター2


 この二つの業務は推進上に共通して難しい問題を抱えている。法律との兼ね合いだ。例えば個人情報保護法。必要な情報の入手、交換がますます困難になる一方で「プライバシー」と言う誰しもが持つ権利が厳然と立ちはだかるのである。人権擁護委員にしろ民生委員にしろ、このプライバシーという「印籠」を突きつけられると、そこに明らかな解決すべき問題点があっても前に進み難いのだ。そのジレンマはなんともし難い。




 男女共同参画は、その法制化(平成11年6月)によって大きく前進しつつある。しかし、ちょっと頷けないのは、男女の「差別」ばかりだけでなく、「区別」までなくすような動きが目立つことだ。「差別」と「区別」は明らかに違うし、「男」と「女」は構造的にも、生理学的にも違うはずだ。「差別」解消を叫ぶあまりに「区別」まで巻き添えにしているような気がしてならない。例えば人の呼び方を「君」「さん」ではなく「さん」に統一するくらいならまだいい。学校の運動着を頭の先から爪の先、つまり、帽子から運動靴までみんな同じにしてしまうのだ。これこそ「差別」と「区別」のはき違い。男女の個性はどこかに行っちまう。その結果が「草食系男子」の増大に、と言ったら言い過ぎだろうか。




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やまびこ

Author:やまびこ
 悠々自適とは行きませんが、職場を離れた後は農業見習いで頑張っています。傍ら、人権擁護委員の活動やロータリー、ユネスコの活動などボランティアも。農業は見習いとはいえ、なす、キュウリ、トマト、ジャガイモ、何でもOK。見よう見まね、植木の剪定も。でも高い所が怖くなりました。
 ブログは身近に見たもの、感じたものをエッセイ風に綴っています。

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