素人の剪定

  カエデと富士


 北へ、北へ。桜前線は、いつの間にかどこかに行ってしまった。我が家の植え込みの向こうにある広場の隅々で満開に咲き誇っていた桜も一週間前の姿がウソのように葉桜に変わった。この広場は、かつては我が家の梅畑だった。地域のふれあい広場としてお貸しした10㌃近い広場である。名前の通り地域住民の触れ合いの場で、子ども達はブランコや滑り台などの遊具で遊び、お年寄り達はゲートボールに興じる。災害が起きた場合は地域の人たちの避難場所もなることになっていて、毎年9月の防災の日には、防災訓練の会場にもなる。この辺りは果樹地帯だから繁忙期になると、正直にも人の姿が消える。


公園


 広場の周りには桜ばかりではない。何本かの栴檀の木やハナミズキも。桜だってソメイヨシノだけでなく、枝垂桜も増えた。広場開設と同時、15年ぐらい前に植えたソメイヨシノを追いかけるように本数を増やして来た枝垂桜も大きくなった。女房が静岡の伊豆に旅行した時、買って来た「河津桜」も結構大きくなって花をつける。




 どんな樹木にも共通することだが、「木づくり」が大事。毎年適当に剪定してやらないと成長を妨げる。特に枝垂桜は放っておくと木の体を成さなくなる。その名の通り全ての枝が枝垂れるから、上への成長が止まってしまうのだ。だから最初は極力枝を落としてやり、芯となる幹を上に伸ばしてやるのである。この作業を怠ると確実に成長の妨げに。自分の家の植え込みと違って公共の広場となると、つい管理がおろそかになるのだ。





 それに比べると我が家の植え込みは、そこそこ手入れが行き届いている。職場をリタイアする前はその管理を植木屋さんに委ねていたのだが、見よう見まね。今では全ての剪定作業を自分でやる。「毎日が日曜日」だから時間に糸目はつけないのである。梯子や脚立、電動の剪定用バリカンも買い込んだ。頻繁に使う剪定鋏や鋸もお気に入りなものを。植え込みは結構広く、一本一本の樹木も背丈が大きいから手間暇もかかる。でも自分でやってみると好きなように木づくりが出来るので、面白くもなる。


脚立

 「お父さん、梯子や脚立から落ちないで下さいよ」


 女房が下からくどいように言う。その通り。細心の注意を払う一方で、大きなチャボヒバイチョウ百日紅(さるすべり)カエデなどはみんな頭を切り落とした。そんな私の剪定ぶりを見ている近所のお年寄りは「慣れないのによくおやりになりますねえ」とお世辞を言ってくれる一方で「そんなに切り落としたらもったいないじゃあありませんか」とも。


庭



 確かにそうかも知れない。親父の代どころか祖父、曽祖父の頃からの樹木だってある。でも、女房が言うように梯子や脚立から落ちたら元も子もない。「花より団子」である。他人の目にどう映るかは別に、自分でやってみると不思議なことに、それなりの愛着が湧く。結構、気に入ってくるのだ。植木に留めず、20本近い「甲州百目」や「富有」、「御所」などの柿の木も、これまた見よう見まねの剪定をする。畑に行ってその一本一本を見上げると、なぜか満たされた気持ちになるから不思議だ。手を掛けたものは何でも愛着が湧く。




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やまびこ

Author:やまびこ
 悠々自適とは行きませんが、職場を離れた後は農業見習いで頑張っています。傍ら、人権擁護委員の活動やロータリー、ユネスコの活動などボランティアも。農業は見習いとはいえ、なす、キュウリ、トマト、ジャガイモ、何でもOK。見よう見まね、植木の剪定も。でも高い所が怖くなりました。
 ブログは身近に見たもの、感じたものをエッセイ風に綴っています。

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